マキャベリズムとは、『君主論』を書いたマキャヴェッリのリーダーシップのあり方であり、古典的かつ典型的なリーダー像である。簡単に言えば、目的のためには手段を選ばない強固なリーダーシップで、強引に組織の人間(部下)を動かす。謀略主義とも呼ばれる。
マキャベリは、「すべての人間は利己的な利益だけを追及する点で共通である」と言い、一般大衆(組織の場合は一般社員)を愚民的に見なしており、それをどのように活用するか狡猾に戦略としている。良い意味では策士、戦略家として使われ、戦略の合理性によって組織を動かすリーダーシップである。
対比されるのが、浪花節である。
浪花節とは、庶民的な義理人情に訴え目標を遂行しようとするリーダーシップのあり方である。
義理人情というと良いイメージが出てくるが、逆に言えば組織内の根回し、政治的動き、利害調整といったやり方で覇権を取るのが義理人情で、理念に訴えるのがマキャベリズムとも言える。
時にマキャベリズムと浪花節が同居するリーダーも存在する。情に訴えつつも手段を選ばないことから矛盾したリーダーシップのあり方であると思う。
完全覇道マニュアル―はじめてのマキャベリズム
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下々の者どもの心理などを分かりやすく解説しているよ。2002年に目立小学校5年3組で実際に起こった、クラス覇権争いのお話を題材に、5年3組のみんながどのような政略や姦計を用い、どのように盛衰していったか、ふくろう先生が詳しく教えてくれるんだ。―社会に出てからでは遅すぎる。天下取りは小学校から始まっている
こんな人にお勧め
・いますぐ、愚かな民草を支配したい
・一刻も早く人の上に立ちたい
・周りの人間を思うままに操りたい
・「この世は荒野だ」と思ってる
・そろそろ野望を実行に移したい
・なんとなくマキャベリストに憧れている
・オーベルシュタインになりたい
・気軽に教養を高めたい
・「君主論」に興味がある
・学校のレポートで「君主論」を読まなければいけなくなったが、読む気がしない
・「君主論」はネタだと思う