親友とはどんな友達だろうか。人によってはしょっちゅう「僕の親友は、、」とかいうやつもいるし、一般的には親友がいない人が多い気もする。
定義も単に価値観が似ている、趣味が同じ、相談し合える、いつも一緒にいるなどが一般的なんだろうと思う。
でも僕にとっての親友とは「一緒の夢を共有できる奴」だ。
そもそも大人になって夢を持って生きているやつ自体少ないのかもしれない。
僕にとって理想の親友は相変わらず、サンクチュアリの浅見と北条のような関係だ。もしくは同じ原作者のオデッセイに出てくる新美と石津の関係。
最近読み直したのだが、やっぱり素晴らしいな。両方ともストーリーとしては平和ボケした日本を変え、威厳のある国家へと変えようとする共有した夢のために、どんな苦労でも協力して乗り切ろうとするし、時には自分の命も犠牲にする。
まだ若かった頃読んだときも、こういうのが生きるってことなんだと思った。
だが、読み返してみると、うらやましいのはこういった夢を持つことよりもこういった親友を持つことなんだと愕然としてしまった。オデッセイでは死ぬ間際に「お前がいるから俺は死ねる」と呟く。自分の夢を親友に託せること、そして親友を信じて、自分が死んでも共有された夢は生き続けること。こういった人生に比べて自分はなんなんだと思ってしまう。
なにもそんな大きな夢でなくてもいいから、共有できる夢を持つ親友という姿は美しいな。
かつて一緒に音楽活動をした仲間たちとの間にはそういった共有したものがあったことを思い出して、今の自分を見つめなおした。誰かが言った。「夢は実現できるかわからないでっかいものでしょう。夢を諦め、実現できることを着実に見つけることが子供から大人へ変わるということなんだと思う。」
僕はそう思わない。どうやったらたどり着けるかわからない夢こそ、生きる証なんじゃないかと思う。実際大人になったって夢を持って生きている奴はいるじゃないか。大人になって親友を持つということは、まず自分がそういった夢が無いといけないのだと思う。
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