›8 07, 2006

亀田家の人気の秘密は

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

試合の判定内容に関しては様々なところで批判的意見が出ているが、それでも亀田家(兄弟そして父親)が日本中にブームを巻き起こしたのは、単なるボクシングに対する人気ではなく、家族に対する感心の高さであることは誰もが納得するだろう。
この亀田家人気は社会的な要因が大きいと感ずる。

亀田家のような家族はほとんど存在せず、かつ多くの家庭が亀田家の関係を求めているのだと思う。
誰が見たって亀田家は特別だろう。スポ根家族だし、どこの家庭よりも子供に対して厳しく接している。それでも子の父親に対する愛情はどこの家族も遥かに及ばないほど熱い。そして家族一丸となって夢に向かって突き進んでいる。

一般的な家庭はというと、親と子の会話はほとんど無く、親父はマイホーム・パパと呼ばれるように、子の欲しいものを買い与えることが愛情だとしている。子は人生に対する特別な目的も見出せなく、やがて働く意欲も無いニートと呼ばれる無気力な若者が大量に出現した。親はというとマイホームのローン返済だけが仕事の目的になっている人も多く、ニートを産み出した責任というのも感じられない。

かつて巨人の星もマイホーム・パパに対する強烈な警鐘として広く受け入れられたが、亀田家はまさにその再現だ。

マイホーム・パパばかりだと日本は駄目になる。自分の家庭も家族一丸となって大きな夢を実現させたいという気持ちが亀田家の人気に繋がっているのではないか。

興毅がチャンピオンベルトを父に巻いたときには泣けた。父のボクシングが正しいことが証明できたと泣き崩れた。

亀田家のように大きな夢が実現できるような家庭はほとんどないだろう。それでも夢に向かって突き進む姿は僕にとっても家族の理想である。



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