›6 26, 2006

マネジメント日誌007「ミドルの育成」

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地方都市に位置する当社にとって人材は貴重だ。町を見渡すと大企業の工場がいくつもあり、駅前には大企業の支社が軒を並べる。地方とはいえ好景気の兆しが見え始め、活気付きはじめている。

当社も大手企業に出荷している自社製品の売れ行きが好調で業務は忙しく状況が続いている。当社ではやはりベンチャーであり中小企業であるため、優秀な人材の確保が困難である。社員を見渡しても優秀と呼べるような人材は少ない。ただ優秀では無くても、忙しい業務をこなす士気は高いと感じている。それはただ単に優秀であるだけの人材よりも貴重だと思えた。

しかし、やはり優秀な人材を入れないことには会社は伸びないと感じた。社長もそのことを痛感しているらしく、業務も当分忙しいことを予測して優秀な人材の採用を行うよう指示された。

ただ、やはり地方都市であることと、景気が向上していることから、当社を希望する人材はろくな者がいないことが送られてくる履歴書を見ながら感じた。能力の低いものを採用することは会社にとってコストである。他の社員にも迷惑をかける。そのため採用は控えざるを得ない状況であった。

やはり既存社員の育成が必要だと改めて痛感していた。そんな折、若手社員の一部を集め経営革新を行えという社長命令が下ったのだった。

私が入社して4ヶ月ほど経った時だった。

最初は誰もが私のことを警戒していたように感じていたが、だんだんと話す機会が増えてきていた。そんな次期だった。

最初のキックオフミーティングを開いた。

だが、そこに集まった生え抜きの社員達は、そんな会議をさも面倒くさそうに出席した。自主的な発言もほとんど見られなかった。

経営陣と一般社員の意識の壁をこんなところにも見た。

彼らミドルが駄目なら意識改革は進められない。いかにして彼らの意識を変えるか。

また胃がきりきりと痛み出してきた。

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