多品種少量生産の世の中になった。創造してみて欲しい。
工場内にはいくつもの機械が複数の用途で使われる。ひとつの製品を組み立てると、また別の製品のために再セットアップも必要となる。完成品自体は誰が作っても同じものが作れる。
結局工場が生産性を上げる為には、製品を組み立てる為の機械の配置、人の動き、機械を使う順番、部材発注のタイミング、機械のセットアップを減らす、などなど。
要するに多品種少量生産の低価格商品は、設計や商品企画では差別化できない。差別化するためにはオペレーション管理によるコスト削減こそ重要なのだ。
ここで、製品ができるまでの工程を考えてみよう。単純な例でCが完成品を組み立てる機械でA->C、B->CとつまりAの機械、Bの機械からそれぞれそれぞれ完成品の部品(それぞれ必要な個数は同じとする)ができてくるとする。
A->Cは10分、B->Cは20分かかるとする。そうなるとB->Cが2倍の時間がかかるので、結局A->Cの生産性を向上しても最終製品ができる時間は向上できない。
実際には工程(ライン)はより複雑だ。このように最も時間のかかる工程、製品の完成を遅らせないためには絶対に遅らせてはならない工程の組み合わせのことを「クリティカルパス」と呼ぶ。
クリティカル・チェーンとはそのラインが鎖(チェーン)のように長く複数組み合わさったものである。
CCPMはクリティカルパスを管理する手法でCritical Chain project managementである。
工場の制約を見つけることによって生産性を向上する方法TOC(小説「ザ・ゴール」で有名)の中核をなす管理手法だ。
実際には複雑な工程が工場内に存在し、その組み合わせは無限に近く、パズルを解く感じである。そのパズルをコンピューターソフトのスケジューラーによって見つけ出す手法(アルゴリズム)がCCPMの現実的な対処法である。
クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか? | |
エリヤフ ゴールドラット 三本木 亮 ダイヤモンド社 2003-10-31 売り上げランキング : 9,710 おすすめ平均 改革の臨場感があります 小説として十分に楽しめる 3冊読んで理解済みの方には不要です Amazonで詳しく見る by G-Tools |
Platonic Chain プラトニックチェーン 01 | |
渡辺浩弐 亜蘭隅子 千葉紗子 GPミュージアムソフト 2005-07-25 売り上げランキング : 39,771 Amazonで詳しく見る by G-Tools |