›10 24, 2005

村上世彰の子供のころ

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

小学校4年生の時、父親から今後一切お金をあげないという条件で100万円を渡された。その金でまずはサッポロビールの株を買った。

小学生の時から日経新聞、四季報を愛読した。

大学生になるころには、その資産は数億円に膨らんでいたという。

通産省を辞め、投資家として活躍するにいたっては、オリックス宮内、スクウェア、ビックカメラ社長などから出資を得た。

彼らは新勢力であり、アメリカ的資本主義を広めることによって、日本経済の活性化、いや自社のさらなる発展があると考え、その主義を村上に託したといわれている。


現在、村上ファンドは阪神電鉄、TBS以外にも、タカラやスクウェア・エニックス、昭文社、角川ホールディングスなど、玩具やゲーム、地図、書籍などのコンテンツを抱える企業に投資している。
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200510230011a.nwc

物言う株主(アクティビスト)という異名を取るだけあって、株式を取得した会社にはマスコミを利用して積極的に経営関与、経営者の経営責任を訴えている。

今までは、日本の古き慣用(持ち合い、メインバンク制)で村上の主張が通ることは少なかった。

しかし、急速にアメリカ型資本主義が浸透しつつあり、村上の主張が通りつつある。

村上は守銭奴と言われることを厭わない。1円でも多く儲けることが使命と言いのける男だ。

自社の資産を有効活用していない企業は村上のターゲットになる可能性が高い。
経営責任、資産の株主への還元を要求するだろう。マスコミは大きく取り上げ、一般投資家は買いまくり、株価は適正価格以上に急騰するだろう。

そのタイミングでこそ売り切るのが村上の手法だと思う。
その後、物言う株主がいなくなった企業というのは、やはり元々の古い企業文化どおり、またやがて資産を有効活用できない効率の悪い企業に戻っていくのではないか。


この男から企業を防衛することはできるのだろうか。

なぜ、長期に保有している株主より直近に株主になった村上の主張が強いのか。
株券というのは、保持期間ではなく、所持数によって発言権が強くなるから。

ここにこそ現代資本主義の問題があるのではないだろうか。

Comments