「レッドオーシャン」というのは、既存の市場のことを指す。
その市場には多数の会社が存在をしていて、限られた需要を奪うために、
様々な戦略を練って、競争を勝ち抜こうとする。需要は限られているので、
多くの場合ゼロ・サムゲームで勝者が全てを持っていくか、カルテル・談合
などの連携によって市場の安定を図る。このレッドオーシャンは、
血みどろの戦いを繰り広げるという様子を例えた造語である。
思えば、これまでの経営戦略本というものは、レッドオーシャンで勝ち抜く
ということを前提に書かれていた。
それに対して、本のタイトルにもなっている「ブルーオーシャン」というの
は、未開拓の「市場」を創造することである。この市場にはまったく競争が
ないのである。
ただし、何故そんなおいしいブルーオーシャンにどの企業も進出しないので
あろうか。
それは、レッドオーシャンであれば多くの競争企業が参入しているので、そ
の市場にうまみがある、ということがわかるが、ブルーオーシャンには誰も
いないため、躊躇してしまうのである。
ブルーオーシャンの過去の例に学び、レッドオーシャンとは違った戦略を
取ることを学ぶのは、この低迷した経済下において効果があると思う。
ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する | |
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