企業が海外と取引をする際にはさまざまなリスクがある。そのリスクを回避
する方法がヘッジである。
□ エクスポージャー(Exposure)
いわゆるリスクの種類である。外貨におけるエクスポージャーは企業の売買
におけるリスクを発生させる。企業の財務担当者(経理責任者)は、外貨に
おけるエクスポージャーをコントロールし、売買における利益を最大化させ
る使命がある。
海外取引においては以下の3つに分けられる。
(1)取引エクスポージャー
(2)会計エクスポージャー
(3)運用(経済)エクスポージャー
(1)は、為替レートの変更が常に発生する状況で、為替レートが決まらな
い時点で契約をすることに伴う影響である。
(2)は、国による会計上の方式の違いによって受ける影響である。
(3)は、ほかにも競争エクスポージャー、戦略エクスポージャーなどと
呼ばれる。将来における企業のキャッシュフローが予測不可能な将来の為替
レートによって及ぼされる影響である。取引エクスポージャーとの違いは、
取引エクスポージャーがすでに契約済みであることである。
□ その他
・税率は国によって異なる。
・一般的に為替損は控除される。
□ ヘッジ
なぜヘッジするのか?
・為替レート、金利、消費動向によってキャッシュフローが変化するため
・財務上のリスクを低減させれるため
ヘッジによって資産の目減りを防ぐことができる。また同時に資産の上昇を
も妨害してしまう。
簡単に言えば、予測不可能なために生ずる価値の変動を少なくすることが、
ヘッジの目的である。さらに言えば、この変動こそがリスクなのである。