›7 17, 2005

月給手取り2万2千円(これが成果主義の最終型だ!)

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

営業成績によって増減する給与制度で、六月の手取り額が約二万二千円となった富士火災海上保険(東京)の男性社員(52)が十五日、生存権を定めた憲法に違反するなどとして、三-五月の平均給与約二十一万九千円などの支払いを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。

 申立書によると、男性は勤続二十三年の営業担当。営業成績が悪いと、給与が一定の割合で差し引かれる同社の制度で、六月の給与は額面十一万五千円となった。所得税や社会保険料などが控除され、約二万二千円しか支給されなかった。

 富士火災海上保険は二〇〇〇年から、成果主義の「増加精算金制度」を導入。昨年には住宅手当なども廃止したという。

 男性は「給料の振込額を見た妻から『間違いではないか』と言われ、ショックだった。この賃金では家族を養えない」と話している。
東京新聞 - 2005年7月15日http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050716/mng_____sya_____011.shtml

確かに給料の明細書を見たら桁が間違っているのではないかと思ってしまうでしょう。50過ぎでたったの2万2千円という給料。

それにしても、こんなに給料が低いということは、営業成績ゼロに限りなく近いのではないか。会社からしてみたら、稼いでいない奴に対して給料は出せないって言い張るだろう。それが完全な歩合の世界だ。
しかし、さすがに2万2千円じゃ生きていけないということで、生存権に抵触するはずである。
しかしもし今後資本主義が発展して、自然界のような弱肉強食の世界(本来の自然の姿)に戻るとするのであれば、人間の英知(人類平等、弱者や障害者は健常者が支えるべきである、公共の福祉、基本的人権)といったものが反故の世界になってしまうのではないかと思う。

まあ、でもこの会社だけでなく、営業の給料が成績歩合という会社は多いだろう。ライブドアの営業も成績に歩合だが、最低給料いくらくらいなのだろうか?その前に社員はクビになるのだろうか。なんか社員の短い勤続年数が気になるのだけど。

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