›5 20, 2005

日本的雇用慣行の終焉

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今や終身雇用も年功序列も崩壊しつつある時代に突入しましたね。
儒教を小学生の頃から授業で学んでいる日本人にとって、抵抗感は無いのでしょうか?
合理性追及の時代か。


かつて、免許更新時に配布される交通の教則本など(財団法人全日本交通
安全協会発行)が不必要だといって訴えた人がいると思います。

その後どうなったのでしょうか?


▼ 日本的雇用慣行の終焉 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(^O^) 「おいら、早く金持ちになる。そのために必死で仕事しているんだ。」

会社で若くして地位を得たのに。会社への忠誠心はないの?

(゚ー゚) 「ない。今は労働者なんだ。」

社長業には興味ないの。

(*^^*) 「あまりね。それよりも資本家になることに興味ありますな」

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▼ 解説 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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□日本的雇用慣行の終焉
「企業は人なり」と言われてきた。人の山一、人の三井など、労働者を大切
にすることが大企業のステータスでもあり、人気の理由であった。

つい最近までは。

日本的雇用慣行は健在だろうか?
・終身雇用制度
・年功序列制度
・企業別労働組合
・企業内福祉


□終身雇用制度
企業が労働者を定年年齢に達するまで雇用する制度である。

企業側には以下のメリットがある。
・企業方針に適合する人材確保
・従業員の帰属意識、忠誠心の獲得

従業員には以下のメリットがある。
・雇用の安定
・生活の安定


□年功序列制度
企業内の序列を実力よりはむしろ勤続年数・年齢といった年功的な基準によ
り決める制度である。

昇進・賃金が年功制度による。

日本企業の基礎とも言える制度ではないだろうか。


□企業内労働組合
アメリカの業界でのユニオンとは異なり、日本では企業ごとに労働組合が成立
している。
企業ごとにそれぞれ固有の規約・役員・財政がもたれている。

好況期には対立的局面もあるが、不況期には、企業にたいする帰属意識が強く
なり、強調的になることが多いと言われる。

日本企業の労使関係は労働組合のもとに成立している。


□企業内福祉
企業が労働者の労働力の保全、生活の維持を図るために、労働者やその家族
を対象に実施する福利厚生施設や制度のことである。

熱海や伊豆にはくさるほどの企業の保養所がある。

企業内福祉には、能力的賃金や社会保険の補完という意味もある。日本にお
いては温情的な色彩が強く、企業への帰属意識を高めているのではないか。


と、このように日本の雇用を取りまく環境を見てきたが、企業は意識的に
労働者の帰属意識を高める努力を行い、士気を向上させ、必要以上の労働力
を獲得してきた。

しかし、目まぐるしい技術発展や生活環境の改善(餓死する者が減った)に
より、これまでの日本的雇用慣行が裏目に出つつあった。

つまり、セイフティーネットなのだ。生活が楽になったので、みなが向上心
を失い、楽な網によりかかろうとするとセイフティーネットを配備する方は
メリットを失う。

ではこれからはどうなるか。(解は見えつつある)


中田やイチローはチームのためというよりは、むしろ自己の目標を達成する
ために日々努力し実力を発揮している。

そのような生き方(?)がカッコイイとされる。確かにカッコイイ。

中田の言う「自分らしい生き方」は筆者には良く分らないが、自己実現の
ために何かのことを犠牲にする生き方のことだろうか?

そうなら、確かにカッコイイ!!

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▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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マーケティングについては当分書かない。

IT不況、米国の報復戦争、炭ソ菌、狂牛病。

このような状況下で、日本の製造業はどのようにして消費者の購買力を高め
られるのだろうか?

CからB(消費者ビジネスから企業向けビジネスへ)への転換は、長期的に
不況につながると製造業の経営者は考えないのか。

もっとも、自分の任期の間に利益を上げれば良いという考えだろうか。
短期的思考、米国的志向は危険だと思慮される。

マーケティングでは主に、企業から消費者への視点だったが、今後は、労働者
から企業、家庭といった視点で見ていきたい。

ところで、この本はお勧めである。

ファンキービジネス

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