今は無き「ビッグフットジャパン社」のインタビューです。
思えば日本のメールマーケティング(CRM)を売る会社というのは営業力勝負でした。技術的には大差が無い業界ですから。
未だにこの業界は存在しますが、上位一社を筆頭に価格は横並び。数社によって寡占的になっていますが、まあ市場規模縮小、他社も用意に参入可能という状況です。
そんななか、かなり上位の会社は儲かっていますな。何も知らない大企業の広報担当を食い物にして。
中にはサーバのメンテナンスをするたびにプレスリリースを出す会社があってそこまで営業するかと思うのですが。PRは広報だいたい見ますからね。いい線してますわ。
ところで、当時は武田さんには確か表参道で中華料理をごちそうになり、大きな夢を聞かせていただきました。その後ITベンチャーを数多く企業訪問(営業で)し、何故か社会的に狂っているような会社(酷い営業だとか、ウソ八百の営業だとか、競合大手から顧客名簿を買ったり、犯罪有り)がITベンチャーで台頭していいく様も見てきました。
今では内容は覚えていませんが、武田さんの話に影響を受け、感化されたのは確かです。
この場を借りてお礼申し上げます。
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▼ ついに登場ビッグフットジャパンの武田さん ▲
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お待たせいたしました。
待望のビッグフットジャパンの武田さんによるご寄稿です。
ご承知のとおり、武田さんはメール・マーケティング、パーミション・マーケティ
ングの大家です。
インターネットの本質はWebではない。メールだ!!
と武田さんと食事をして私たちは確信いたしました。
ビッグフットジャパンのWebサイトはこちら
http://www.bigfootjapan.co.jp/
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▼▲リストオプト・イン」と「ブランド・オプトイン」
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はじめましてSkillStorageの読者のみなさん。
ビッグフットジャパン(株)の武田です。ちょっと、自己紹介をさせて頂き
ますね。まず、ビッグフットジャパン(株)は去年の7月に設立されたEメール
マーケティングの会社です。Eメールを活用したCRM戦略構築支援からEメール
およびWeb関連のシステム構築支援までをやっている会社です。
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● 2つの「オプト・イン」~ 関係性起点の重要性」第一回 連載3回予定
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■リストオプト・イン■
みなさんも多くのオプト・インメール広告を毎日受け取っているでしょうね
。私も仕事がら1日に20通から30通くらいのオプト・インメールを受け
取っています。ただし、その多くは(ほとんど?)フォルダーに入れられて、
たまーに何通か開いてみるくらいの存在になってしまいました。
このオプト・インメールのことを私は「リストオプト・イン」と呼んでいます。
メールを受け取るユーザはオプト・インメールのWeb画面(オプト・インメール
運営会社のページ)から自分の興味のある項目をチェックして「有益な」メール
をもらうことを承諾します。
つまり、この時点ではユーザはどの企業から情報が送られてくるのかを特定
できません。ユーザの意識では「情報を受け取ることに同意したリスト」に
自分のEメールアドレスが登録された状態です。ですから、この形態のオプト
・インを「リストオプト・イン」と言っています。
■ブランド・オプトイン■
一方、「ブランド・オプトイン」はリストオプト・インと違って、ユーザ自身
がそのWebサイトや店舗などと何らかの関係性(例:資料請求、購入、サービ
ス要求など)があることが起点になります。関係性があってからEメールアド
レスを登録するのはごく自然の流れです(提供されるサービスや商品にある
一定以上の満足があればの話ですが)。
この関係性を起点にしたオプト・インは単なる情報収集のためのリストオプト
・インを違って、送られてくるEメールへ期待感がある程度高い。と、言うこ
とができるでしょう。そのためにリストオプト・インのメールよりも精読率
(じっくり読むこと)が高いと言えるかもしれません。同時にオプト・アウ
トをされる率も少ないでしょう。
次回はこの2つのオプト・インの利点と欠点について考えていきたいと思います。
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▼ ビッグフットジャパンの武田さんによる講義 ▲
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大好評の第2回です。
ビッグフットジャパンのWebサイトはこちら
http://www.bigfootjapan.co.jp/
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● 2つの「オプト・イン」~ 関係性起点の重要性」第二回 連載3回予定
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前回はいわゆるオプトインメールの「リストオプト・イン」と企業が自社の
Eメールアドレスとして保有している「ブランド・オプトイン」について簡単
に説明をしました。今回はそれぞれの利点と欠点について書いてみたいと思い
ます。
前提になるのはマーケティングには2つのステージがあると言うことです。
1つは「顧客を獲得するステージ」で、もうひとつは「顧客を維持・育成す
るステージ」です。
このことをちょっと頭のスミに置いといてください。
■リストオプト・イン■
リストオプト・インの場合ユーザの意識では「情報を受け取ることに同意した
リスト」に自分のEメールアドレスが登録された状態です。このリストは複数
の企業がお金を払って活用することができます。
ユーザは興味のある情報項目にチェックをしているわけですから、興味によっ
てセグメントされているとも言えます。
ここでの利点は下記の3つです。
(1)ある程度大規模なEメールアドレスにアクセスできる。
(2)興味によってあらかじめセグメントされている。
(3)オプトイン業者が収集しているので収集の手間がない。
この利点を考えると、いままさにEマーケティングを始めようとしている企業
にとっては「顧客獲得」のために活用するためには手っ取り早いリストである
と言えます。
欠点は次の3つです。
(1)当然ながらコストが発生する。
(2)コストの発生は配信したEメールのアドレス数になる。
(3)(業者のアドレスなので)アドレスごとのレスポンスはレポートされない。
■ブランド・オプトイン■
「ブランド・オプトイン」はユーザ自身がそのWebサイトや店舗などと何らか
の関係性があってからEメールアドレスを登録しているものです。
関係性を起点にしたオプト・インは単なるユーザの情報収集のためのリスト
オプト・インを違って、送られてくるEメールへ期待感がより高いと、言うこ
とができます。
ここでの利点は次の3つです。
(1)Eメールアドレスが自社内にあるので配信ごとにリストのコストが発生
しない。
(2)誰がレスポンス(開封やクリック)をしたのかの情報を自社のデータベ
ースに蓄積できる。
(3)自社のリストを自由にセグメント分けしてメールを配信することができ
る。
欠点は次の3つです。
(1)アドレス数がある一定規模になるまで時間がかかる。
(2)アドレスの更新・変更等のデータベース管理が大変。
(3)結果の「分析をしなければ「宝の持ち腐れ」になる可能性が大。
このようにEメールアドレスを収集した後の「顧客維持・育成」のステージで
は自社で収集したEメールアドレスが基本になります。自社でのアドレスを有
効に使いこなせるかどうかが成功するかどうかの分かれ道になってきています
ね。