›5 17, 2005

小売の理論

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「金持ち父さん 貧乏父さん」の作者ロバート・カワサキ氏が「金持ち」を
こう定義していました。
「金持ちとは働かなくても年収が100万ドル以上ある人のことだ」
100万ドル=約1億2000万円

みんなビンボーだ。まず認識しよう。
サラリーマンはビンボーだ。

ある人がこう言っていました。
「この世の中には2種類の人間しかいない。金持ちとビンボー人だ。」

この人はもちろん金持ちだから、こんなセリフが言えるのです。

別のある人はこう言っていました。
「この世の中には2種類の人間しかいない。善人と悪人だ。」

この人はビンボー人です。自分のことを善人だと思っているからこんなセリフ
が言えるのでしょう。
ということは、この人の言う悪人とは・・・?


▼ 小売の理論 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(´д`;) 「今は親会社の販売店にウチの商品を扱ってもらっているけど、
      客から店がおばさん臭いって苦情が多いんだよね」

そうか。マダム連中の香水は耐えられないほど強烈な・・・

(´・ω・`) 「若い子が入るのに抵抗があるって。やっぱり自社で小売も持つ
      しかないかな。そもそも小売とは何ぞや?」

小売はモノはつくらないけど、消費者に最も接点が近いからな。参入しやすい
けど、多くがコケる。

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▼ 解説 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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☆小売の理論

小売業はその性質からしばしば「購買代理人」だとか「販売代理人」とか呼
ばれている。
購買と販売は正反対だが、消費者から見れば小売は「販売」を行なっているが、
卸・製造業からみれが小売は「購買」を行なっているのだ。

以前卸の理論を取り上げたが、小売にもさまざまな理論が存在する。

1.小売の輪の理論
新規参入は低価格・低ステータスで参入するがやがて維持できなくなり、
新たな参入者が登場すること

2.アコーディオン理論
専門店と総合店は交互に出現すること

3.真空地帯理論
小売の発展によって、市場に隙間がうまれ、そこに新たな小売が参入する
余地がうまれること

4.フォード効果
消費者の所得の増加が社会的にぜいたく品を品揃えする小売業の店舗密度
を上昇させること。

□店舗について
都市計画法の改正と大規模小売店舗立地法の制定により、大店法に変る枠組
みが作られることとなった。

1.生活環境・都市計画規制への転換
2.流通近代化政策への転換
3.地方分権への転換

□商業
商業とは、商品や情報などモノの交換活動のことである。

□都市
都市とは商業が集約的に行われる場所である。
商業は都市の基本的機能である。

但し、都市の機能は商業だけではない。人々は都市に何を求めるか?
コミュニティー、憩い、官能?、娯楽

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▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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□2つのIT

日本では去年から「IT革命」という言葉が盛んに使われだした。

一方米国ではITと言う言葉はインターネット誕生前から存在したがそれ程
使用されず、むしろe-businessという言葉が盛んに使用されていた。


ITとはInformation Technologyの事で、日本では情報技術による既存の業
務フローの合理化といった意味合いで使用されている。

e-businessは筆者の知る限りIBMが最初に提唱したと思われるが、業務フロー
を電子化することにより合理化することのみならず、ビジネスの拡大をも意
味しているようだ。

この点は非常に重要であり、日本と米国のITに対する姿勢の決定的な違いと
思われる。

日本企業のITに対する取組みは、社内業務、企業間取引の合理化に主眼が
置かれているが、合理化は労働者の削減に結びつく。(要するにリストラだ)

この取組みが全国規模で行なわれれば結果として失業者が増加し、日本経済
の低迷に繋がる。

一方米国ではIT投資に陰りが見えてきたものの、
ITを「Industrial Transformation(産業転換)」と再定義(※)し積極的な
ビジネス拡大を進めていると聞いた。


ITではアメリカの勝ちだ。日本は負けだ。
だが日本は携帯電話で米国より2~4年リードしている。携帯電話を
Information Technologyと捉えるかIndustrial Transformationと捉えるかで
日本経済が大きく変わりそうな気がする。


※Industrial TransformationとInformation Technologyの決定的な違いは
何か?
リストラクチャリングとリエンジニアリングの違いに似ていると思う。

リストラは事業の再構築のことであり、環境変化に対応するため、主に組織・
機構の変革によって企業の事業構造を組み換えること。時に大量の人材を切り
捨てる必要がある。

リエンジアリングとは、BPRと呼ぶように業務の抜本的改革のことだ。
自社の強みを強化するために業務プロセスを改革する。


日産ゴーンがやったことはリストラだ。1万5000人+取引先250社(この数字
正確ではないかもしれません。ごめんなさい。)を切捨て自社の利益を最高
益とした。

だがこの日産。日本にとって有意義なのだろうか?存在価値があるのだろうか?

単に自社の利益をあげるため、株主の利益のために、人を徹底的に切捨て、
ごみのように捨てられた人がいて、日本にいくら利益を齎してくれたのだろ
うか?


筆者が言いたいのは、ITは合理化の道具にしてはいけないということだ。
もちろんある程度は必要だ。企業に能力のない人は必要ない。

だが、人を切り捨てて、取引先を切り捨てて自社の利益だけを確保しても、
失業者が増加したら日本経済にとってデメリットが大きい。

そんなITはいらねーよ。

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ハルマゲドンはこなかった。楽園も待っていたって来ない。神に誓って。

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