›5 11, 2005

伝統的なチャネル政策

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そう言えば、長距離電話のマイラインですが、2001年頃はやりましたね。
代理店で儲けた人も多かったのではないでしょうか。
もうじき電話会社は本業の電話サービスはなくなりそうです。(IP電話)

マイラインとは、使う電話会社をあらかじめ決めておくサービスです。
マイライン開始により、様々な電話会社が競争原理に基いて独自のサービス
を展開していきます。申し込まないと自動的にNTTに登録したと見なされてし
まいます。現在のマイラインの登録状況は下記ホームページに記載されてい
ます。
http://www.myline.org/customer/index.htm

申し込まないと、NTT東(西)日本に自動的に登録されてしまうのです。
これは金をドブに捨てるようなものです。
下記ホームページに各電話会社のサービスを比較できるので、まだ申し込ん
でいない方、申し込みましょう。

http://www.hikaku.com/myline

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▼ 伝統的なチャネル政策 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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(^-^) 「最近は宝石や一流ブランドがディスカウントスーパーやバッタ屋
 みたいなところでも買えるようになったね。うちの宝石もそういっ
 た安売り店に置けば売上アップかな?」

そうだね。最近は買いやすくなったね。特に値段が安くなったけど、どんど
ん安くなったら宝石メーカーは困るんじゃないの。

(^^; 「確かにね。うちの宝石は百貨店か系列店で定価でしか買えないよ」

そのような販売系列や小売店選択もチャネル戦略なんだよ。
宝石などブランドは原価が安いから定価で売ればボロ儲けだね。

ヽ(`д´)ノ 「何言っているんですか!!」

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▼ 解説 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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□伝統的な3つのチャネル政策
チャネル政策には3つの種類があり、製品、サービス、企業、業界によって
とられる政策は異なる。

(1)開放的チャネル政策
消費者の購買頻度の高さに適合するために、できるだけ多くの小売店に配荷
する政策である。必然的に卸売業も多く用いる。
食品や日用雑貨などの最寄品の流通に用いられる。
コントロール力は最も弱い。

(2)排他的チャネル政策
ブランドイメージの維持や消費者への高サービスの維持から小売業を限定す
る政策である。
自動車やファッション・ブランドなど高級品で用いられる。
コントロール力は最も強い。

(3)選択的チャネル政策
開放的チャネル政策と排他的チャネル政策の中間的な政策である。

□垂直的マーケティング・システム(VMS)
伝統的なチャネル政策から、より長期的な取引関係が求められるようになり、
VMSと呼ばれるチャネル政策が構築されるようになった。
これは製造業中心のチャネルから小売業、消費者中心のチャネルに変りつつ
あることを示しているんだよ。詳しくは次回説明するね。

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▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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□ベンチャーと中小企業の違い
ハイパーネット元社長板倉雄一郎氏は講演でこう言っていた。
「ベンチャーと中小企業は180度異なる」
ベンチャーとはハイリスク・ハイリターンの小規模の経営と言っていた。
これはベンチャーの株主はハイリスク・ハイリターンだけを求めるべきと
言うことであろう。
ハイパーネットがコケタ原因も結局はこの点にあったと感じた。

株式会社の資産は間接金融と直接金融からの調達に別けることができる。
間接金融とはいわゆる銀行からの負債のことであり、直接金融は株式発行に
よる資金調達のことである。
ベンチャーはハイリスク・ハイリターンのビジネスであるため直接金融を活
用するべきである。

ハイパーネットは事業の拡大と共に間接金融に頼るようになり、ある日を境
にメインバンクから貸し渋りを受けるようになったそうだ。
銀行は横並び体質があり、1社が引きあげると他行もそろって引きあげてし
まうのだ。板倉氏は直接は言わなかったが、銀行へ相当の憤り募らしている
と感じた。

銀行の中小企業に対する貸し渋りは問題になったことは記憶に新しい。
銀行のせいで破産した人は少なくないだろう。

今後経営者、消費者両方の面から銀行との付き合い方を考えていきたい。

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