約4年前の記事から。
amazonはこの4年でずいぶん変わったなぁ。
現在「価格戦略」をメルマガ配信していますが、日本の物価は高すぎると
思います。
海外に行ってみると良くわかります。
日本はGNPは世界2位ですが、物価の高さを割引いて考える必要があるのと
思います。
▼ 製品ミックス ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(^.^) 「TVの通信販売って包丁を買うとナイフがおまけで付いてきたり、
サービスが良いよね。実はおまけが欲しくて買ったりするよね」
それは製品ミックスによる価格設定なんだよ。
('_') 「なんですか?それ?」
例えば、お正月にデパートでやる福袋なんかもそうだよ。
(・_・) 「確かに!!福袋は中身が見えなくて、欲しくない商品をつかまさ
れる可能性がありますが、トータルでは福袋の値段以上の商品が
入っていますからね」
お寿司に特上や並などのグレードがあるのも戦略によっているのだよ。
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▼ 解説 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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単一の製品だけを販売している企業は少ない。
複数の製品を販売している企業は、個々の製品に対して別々に価格を設定す
るのではなく、鳥扱っている製品全体として利益が最大となるような価格設
定するべきである。
製品ミックスを考慮した価格設定には以下のものがある。
(1)抱き合わせ価格戦略
複数の製品やサービスを組合わせて販売するものである。
抱き合わせ価格戦略では、個別に購入する場合よりも、引き下げられた価格
を設定している。
当然、単品で購入するよりも、大きな金額となるので、消費者が安いと実感
できる値引をしないと効力を発揮することができない。
例)各種ソフト内臓されたパソコン
(2)プライス・ライニング戦略
製品ラインのランクごとに段階的に価格を設定する戦略である。
このときの各価格ランクをプライス・ラインという。
製品が、いくつかの価格帯に分類されていれば、消費者は自分が望む価格帯
から製品を選択できる。
一方、企業としては、安い価格帯を加えることで、高い価格帯の製品の高級
感をより強調することができる。
例)ネクタイなどが3千円、5千円、1万円などと価格を分類する。
(3)キャクティブ価格戦略
主体と成る製品の価格を安く設定し、消費者にそれを購入させることで、い
わゆる「捕虜」を確保する戦略である。
その上で、本体に付属している製品の価格を高く設定し、そこで十分な利益
を獲得する戦略である。
例)PHSは電話機本体の価格を安く設定し、通話料によって利益を獲得して
いる。
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▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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■アマゾン・ドットコム VS スカイソフト
昨年インターネット書店のアマゾン・ドットコムが日本に上陸した。
筆者は良く洋書、洋雑誌を購入するが、日本の書店で購入すると非常に高く
不満があった。
それが、4年程前スカイソフトを知り購入したところ驚くほど安かった。
その後、ベストセラーに関しては米国のアマゾン・ドットコムが安いので
購入するようになった。
アマゾン・ドットコムと言えば、インターネットだけで販売しているにも限
らず、世界最大規模の書店となった。最近では本だけでなくさまざまなモノ
を販売している。
アマゾン・ドットコムの日本上陸により、スカイソフトは割引キャンペーン
を展開した。
では、これから我々は洋書を購入する際にどの会社を利用すればよいか検証
していこう。
<値段>
アマゾン・ドットコム日本 :5%off(和書は割引なし)
スカイソフト :6%off
アマゾン・ドットコム :数10%off
<配送時間>
アマゾン・ドットコム日本 :数日
スカイソフト :1ヶ月以内
アマゾン・ドットコム :1ヶ月以上(海外からの配送のため値段も高い)
<メリット>
アマゾン・ドットコム日本 :和書も扱っている。読者コメントが面白い。
スカイソフト :雑誌も扱っている。
アマゾン・ドットコム :安い。多機能。本以外も扱っている。
筆者はそれほど急がないときは、スカイソフトを利用する。
ホームページがジャンルごとにコンパクトにまとめられていて、使いやすい
からだ。
スカイソフトでは、解説のまったくない本があるが、その時にはISBNを利用
してアマゾン・ドットコムで読者コメントを読み参考にする。
アマゾン・ドットコム日本では米国ほどの安売りをしておらず、和書は定価
で販売していて、わざわざインターネットで購入するメリットが低い。
和書を定価で販売するのは、日本独自の慣行があるからだ。
再販売価格維持制度、略称「再販」制度。
再販制度なんかやめてしまえば良いと思う。
海外から小売業が参入してきている。日本が国際的に競争力をつけていく
ためには、再販制度を廃止し、まずは国内での競争を高める必要がある。
【太】
製品開発の知識 延岡 健太郎 by G-Tools |