›8 08, 2012

電子書籍で無料で自費出版

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「自分の本を出版したい」と思う人は多い。しかし実現する人は稀だ。
出版社から正規のルートで出版するには、一芸に秀でている必要がある。ごく普通の人が自分の小説やエッセイやビジネス書などを出すには自費出版というのがこれまで一般的であった。
この自費出版というのがとても評判が悪く、トラブルが相次いでいた。
まず、本を出版するには多額の費用がかかる。たかが500部を刷って書店に並べるのに数十万円から百万円といった費用がかかるのだ。
そして自費出版から注目されてベストセラーになるという確率は非常に少ない。
そうなると自費出版というのは完全に自己満足の世界であり、金を積んで自分の実績として自分の本を出すという意味合いでしか無い。

金銭で換算すると、書く時間に加えて出版する費用が莫大にかかり、本が売れて収益を上げるということが期待できないことになる。

そんな中、注目されているのが電子書籍で無料で自費出版をすることである。

本を出すということは、流通するプラットフォームが非常に重要だ。電子書籍では、印刷代がゼロに抑えることができる。

誰でも電子書籍をつくり公開するプラットフォームがいくつも登場しているが、将来的な本命は電子書籍端末を持ち販売シェアが期待できるAmazon Kindleだろう。また楽天の買収したkoboも既に端末が販売開始されている。Amazonに関しては、出版社との交渉がまとまらず未だにKindle発売に至っていないし、koboも日本では自費出版サービスは未定となっている。

現在のところ最も良いサービスと思っているのは、ペパーボーイのパブーだろう。PCでもAndroid端末でも読むことができるし、販売することも可能だ。
このサービスが普及して広く読まれれば自費出版の方が商業出版よりも遥かに高い印税であることから、よっぽど儲かるかもしれない。
また、オンデマンド印刷サービスもあり、実際の書籍をつくることも可能だ。

楽天koboは端末の性能は満足しているが、コンテンツには不満ばかりだ。電子書籍であるにもかかわらず、紙の本とほとんど値段が変わらないからだ。これは普及を妨げることになるだろう。しかし、パブーでは自費出版ながら非常に安価で良質な作品や無料作品が沢山ある。

電子書籍の流れは止めることはできないだろう。これからは誰でも出版できる時代になる。今のうちから本を書いておくのも良いだろう。


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