›5 02, 2012

電子書籍の利便性を実感してみよう

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既に米国では電子書籍が当たり前のように普及し、iPadやKindleで本を読む人の光景が増えている。
Amazonはインターネット販売専業業者として、初期は本の販売、そしてあらゆる商品の販売に広げ物流センターを拡張していった。
電子書籍端末Kindleの販売と電子書籍の参入はこれまで構築した物流網、競争力の否定にも感じられたが、今ではデジタルコンテンツが販売量の多くを占め大きな成功が目前に迫っていると感じる。
Amazonに押されはしているが、本の店舗販売がメインのバーンズアンドノーブルも未だに潰れずによくやっている。同社は徹底したAmazonの模倣化戦略と、Amazonの競合にあたるMicrosoftなどとの提携を進めている。

日本では、まだまだ電子書籍の開花する兆しさえ感じられない。プラットフォームが整っていないからだ。しかし楽天が本格参入を表明し、Amazonも年内のKindle投入を発表するなど、期待感は充分に高まっている。

Amazonの電子書籍は専用端末Kindleでなくても使える。iPad、iPhone、Andoroid端末にKindleソフトを入れればOKだ。どの端末でも購入した書籍を楽しむことが出来る。
まずは電子書籍の利便性を実感するためにも、全て無料で体験してみることをお勧めする。

Amazon.com(米国サイト)では、Kindle用書籍が検索できる。そこでFreeと検索すれば、無料のコンテンツが沢山表示される。興味があるものを無料購入すれば、手持ちの端末にDownloadできる。

Kindleソフトウェアの優れた点は、実際の本よりも数段すぐれた利便性にある。確かにiPadなど電池の消耗を気にしたり、本のように気楽に雑に取り扱うことができないというデメリットはある。しかし、例えば英語の本や雑誌を読むときに、これまで辞書を片手に読み進めるという労力から解放されるのだ。

Kindleソフトウェアでは辞書をダウンロードできるため、知らない単語があればクリックすれば意味が表示される。
また、重い本を何冊も持ち歩かないで良いのも非常に助かる。

過去、米国のMBA留学した時に悩まされたのは教科書などの本の分厚さだった。だいの大人が皆同じようなランドセルのようなリュックサックに沢山の教科書を詰めて学校に通うのだ。また、本屋で在庫が切れた時が怖い。届くまで、何もできないし進まない。しかし電子書籍では、1つの端末にいくらでも本が入るし、検索も簡単だ。

今では米国のほとんどのMBAでは電子書籍化されていることだろう。懐かしい思い出は、ハーバードのケーススタディなどまで本屋で買っていたことだ。これも恐らくいまでは、完全に電子化されていることだろう。

これからは旅に出るときも、本でかさばらずに済む。

韓国では数年以内に小学校の教科書が電子化されるという。電子書籍になれば、日本の書籍の流通チャネルは大打撃を受ける。本は電子書籍では原価が無料になるが、既存の書籍では、本の原料、印刷代の他、書店まで運ぶ物流費用、売れなかった時の返品、廃棄費用が多くを占めていた。当然、本が出版されるたびに、森林は失われ、物流のために石油は消費され、多くの二酸化炭素が排出される。その過程で問屋や小売の本屋が潤っていたのだが、それらがすべてなくなる時代はもうすぐ先に見えているのかもしれない。結果としてこれまで約10%の本の筆者の印税が大きく向上され、また消費者にとっても安く購入することができるようになるのだ。

一旦使い始めたらもう辞められない。新聞や雑誌なんかも完全にデジタル化されてしまえば良いのに。
お手持ちのスマホやタブレット端末でまずは使い始めてみよう。


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