›2 21, 2011

中国の言論統制はすさまじい

Category: 政治経済(Political Economy) / 0 Comments: Post / View

中東諸国での民主化デモ運動に刺激を受けた、中国国民の中から中国内でもデモを呼び掛ける者が出てきた。
先週末の日曜日にはインターネットでデモを呼びかけ、各地域の人民広場に集まるように市民活動家が告知したが失敗に終わった。
まず、インターネット規制のため、このようなデモの呼びかけがほとんど国民に知られることがなかった。
数万人の国家の検閲者が監視しており、隠語をつかったデモの呼びかけと野次馬で1000人以上がデモ開催場所に集まったものの、デモは行われず主導者、活動家が未然に逮捕された。集まった人のほとんどが野次馬で、何の騒ぎかもわからなかった様子だ。
そして、日本ではこの顛末が報道されたが、中国では報道規制のため、このような事件があったことも国民は知る余地が無い。

今は、中国の一党独裁の権力があまりにも強く、経済も成長していることからデモ活動の意欲も小さいのかもしれない。
これほどまでに簡単にねじ伏せられてしまうのであれば、今後もデモ活動を行うことは困難だ。

中国はデモ活動だけでなく、言論の自由もない国家であることが世界には広く認識されただろう。
しかし天安門事件のように、他国の民主国家が民主活動家に対して援助を行うこともできていないということも明白になったと思う。

言論統制はすさまじいため活動は制限されるが、中国の民主化は、もっと多くの国民の不満がたまらないと実現しそうもない。


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