›2 18, 2011

Facebookとmixiの対決(実名と匿名の勝負)

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SNSではFacebookが世界的にシェアを大きく伸ばしている。Facebookは実名利用で使われる。mixiは匿名だ。
これは日本と欧米文化の違いが背景にあると言われている。
確かに、日本のネットは2ちゃんねる、Blogと匿名、Twitterもニックネームが原則である(実名も少いが存在する)。自分の存在を知らせないで、情報を公開し本当に信頼の置ける人にはメールなどネットで他者に見られない形で情報交換して、お互いの正体を知らせていく。

このような利用形態になった背景は様々な分析がされていて、有力な説は「日本が島国で鎖国経験があり、村社会で異端児を許さず、密告社会という文化が構築された」というものだ。
納得できる事が多く、2ちゃんねるでは企業の内部告発や糾弾で社会問題になったことも多い。
他方、欧米は個人主義社会である違いがあると言われている。

ところで、Facebookも日本で流行の兆しがある。これは実名で利用する事によって価値があるサービスである。他にもLinkedInというSNSがあるが、個人の経歴を実名で会社名経歴も出して誰でも見れるように公開されている。
今の日本では馴染まない現象に思えるが、これが当たり前になれば極めて便利で効率的な社会になると思う。

例えば転職活動において、企業側は応募を待つか紹介会社によるスクリーニングを通した人を採用する。人気企業の新卒採用は応募が殺到するので、結局本質的ではない学歴であったり、既存社員の紹介(リクルーター制度)といったスクリーニングを通して採用している。結果として有能な人材が採用されないことが相当数に上ると考えられる。応募者に対してもその人物像を知る事は、履歴書・志望動機・面接といった極めて限られた情報でしか知る事ができない。
これが実名で職歴が公開されているLinkedInのようなサービスがあれば、企業は欲しい人物を直接ヘッドハンティングに近い形でピックアップできる。紹介会社に払うような仲介手数料や無駄が無くなる。
応募する側にとっても、SNS本来の人と人とのつながりで企業を発掘・紹介してもらうというのは、何も知らない企業で社風も働いている人も知らない会社に入るという大きなリスクを回避することができる。

このような例は沢山ある。大きな金額の買い物であったり、学校選び、友人探しなど。
匿名で出会い系のようにどんな人物なのかワクワクする気持ちとは違う、非常に合理的なシステムではなかろうか。
Facebookはものすごい勢いで日本でも会員が増えている。


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