›1 19, 2011

買ってはいけないLED電球と照明

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以前も指摘したようにLED電球のパッケージ表記はおかしい。そもそも白熱灯と比べるのには物足りない表記なのだ。
白熱灯と比べるとほとんどのLED電球はとても暗い。
多くのLED電球を見て回ったが、白熱灯ととても比べられない。

まず、60W相当、60W型という表記に騙される。この根拠がまったくわからない。
そして本来比較すべき全光束(ルーメン値)、ルクスといった照度も比較の対象にならないのだ。

最近はほとんどの製品にルーメン値が記載されているが、これがまた曲者だ。まず一般消費者でこの値が分かる人がほとんどいないだろう。
300ルーメン程度と白熱灯の半分ほどの全光束で60W相当としているLED電球も販売されている。

ルーメン値の問題は他にもある。LEDの場合、単一方向への光が基本なので配光角が小さく、直下ではルーメン値が高くなる。
部屋全体は暗いがLED電球直下は眩しいなんてことがあるため、LEDは「暗くて眩しい」というクレームが多い。

さらには、ルーメン値を上げるためには、白色LEDの色合いを悪くすることによっても可能である。
LEDが「冷たい明るさ」と言われるのは、ルーメン値を上げるために演色性を犠牲にしているからである。

現状では明るさ、色合いの両方でLED電球の多くが失格である。それ以前に価格が高い!
消費電力削減というのなら蛍光灯タイプの電球が選択できる。

最近のLED電球ブームや、安売り品を見ていると買うと後悔してしまう製品ばかりだ。


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