›12 15, 2009

デフレは続く

Category: 政治経済(Political Economy) / 0 Comments: Post / View

あらゆるモノが安くなってきているのを実感する。これまでは中国製品が押し寄せてきたため、100円ショップやユニクロ、ニトリのような製品が安いなぁと思っていたのだが、最近ではPB(プライベート・ブランド)がかなり増えて安いと思う。
コンビニでさえ、PBで安い製品がかなり増えている。

そしてこれからは日本製品の潰し合い価格で更にモノが安くなりつつある。

通常の経済合理性で考えると、業界内で競争が激化するとある利益率を製品が保てなくなると撤退するという経営判断がなされる。しかし、日本では雇用維持だとか株主や資本コスト軽視がまかり通っているために、投下資本利益率が資本コストを低下しても事業を停止しることがなく、ゾンビのように事業維持が行われてしまう。
その結果、売るために更に安くして、赤字が増えてということが繰り返されているのもデフレの要因だろう。
これは百貨店に言っても家電量販店に行っても見られる光景である。
経済合理性で考えると、市場においては数社の寡占状態になって価格が維持されるべきところが、大変な数のメーカーが存在してしまっている状態である。

また、政府の対策も雇用維持、産業維持といった保守的な政策なため、赤字でも補助金で存在している会社ばかりだ。
こちらも経済合理性から考えるとおかしなことである。

そのようなことから価格は下がり続け、賃金も下がり続けるデフレスパイラルが続いている。

日銀は量的緩和で通貨量を増やしてもデフレが続くという状況である。

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