先週開かれていたFPD Internationalでは、毎年新型テレビのコンセプト機が登場するのだが、今年は目新しさが感じられなかった。
2年前のキャノンのSEDテレビは立派なブースで行列まで出来たほどだが、その後特許問題と生産面の問題で未だに市場投入できていない。
そうこうしているうちにテレビは液晶テレビのデバイスがコモデティ化しコストが劇的に低減を続けコスト面ではとても対抗できなくなってしまった。
また、技術的にも薄型がトレンドとなり薄型で最も有力なのが有機ELテレビであり、こちらにも対抗できなくなってしまった。
キャノンは昨年有機EL製造装置メーカーのトッキを買収し、その後の状況を注視していたのだがキャノン自体が有機ELデバイス(パネル)を生産するようではなく、どうやらキャノン本業との関連は薄いようで何故買収したのか今は分からない段階だ。
さて、キャノンは増収増益を今世紀続けてきたが、今期は減収減益になる。これまで収益を支えてきたトナー等の消耗品で稼ぐビジネスモデルが問われるところだ。デジカメ、プリンタといった家庭用品もこれまでは製造が難しかったのがコモデティ化している。
テレビには頻繁に変える消耗品が無いけれども。SEDは登場することなく中止になるのだろうか。