›5 02, 2008

ユナイテッド・テクノロジーとグッドウィル紛争に

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

各社のIRを見てみて欲しい。特にグッドウィルは感情的とも言えるIRで笑える。ユナイテッドによるGW不祥事の株価低迷時に株式の大量取得、その後の業務提携の提案というのはGWにしてみれば乗っ取りにしか思えないのだろう。本来買われてしまえば良いとも思え割れるのだが、GWも折口が筆頭のオーナー企業で思い入れが強いだろうし、ユナイテッドに買われるのが相当嫌なのだろう。

グッドウィルはまあ報道で散々叩かれたが、今でも本質的なことはそんなに変わっていないのではないかと思う。経営陣は折口の傀儡に思える。

しかしGWもIRに警視に相談などと出すとこれは紛争に発展するのではないかと思う。

ユナイテッド・テクノロジー・ホールディングスについてはあまり知らなかったが、設立10年強で派遣業でここまでの巨大勢力となり、グッドウィルを飲み込もうとしているので興味深く調べさせてもらった。
社長の若山 陽一氏は高校卒業後パソナで働いている時に、製造業向けの人材派遣業の将来性を見出したようだ。

当時の日本の不況の中、製造業が積極的に人件費の流動化を模索していたブームに乗って、その後の製造業の復活とともに市場拡大にも乗った感じだ。

このように急拡大したビジネスというのは何かあると普通は思うだろう。

今となってみたら、過去の派遣や請負という仕事は社会保険未払いの問題や偽装請負など業界全体に構造的な問題を抱えていたということがわかるのだが。

泥沼の争いに発展しつつあるので傍観し近づかないでおこうと思う。
派遣や請負は社会問題にもなっており、ますます印象が悪くなるかもしれないと感じる。

昔だったら人身売買とか言われたのだろうけど、もはやこういった業界無しでは製造業が生存できない事こそ問題なのかもしれない。

製造業が米国のように自由に労働者をレイオフできる環境や派遣・請負に頼らず流動化できるようにする仕組みこそが本来必要なはずなのだが。

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