›11 22, 2007

キャッシュフロー倍率(PCFR)

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キャッシュフロー倍率とは、price-to-cash-flow ratioと言い株価に対するキャッシュフローの割合を見る指標である。
財務諸表上(PL、BS)での指標では、売上高利益率、ROE、ROAなどでは減価償却を含んでおり実際の現金の動きとは乖離があるため、キャッシュフロー倍率によって設備投資を織り込んでいることがわかる。

例えば100億設備投資するにすると、キャッシュフロー上はその年に100億のマイナスになるが、減価償却費では10億のマイナスが10年続く(定額法10年残存価格ゼロの場合)ためである。

キャッシュフロー倍率(PCFR) とPERを比較してみると面白い。PERは株価に対する期間収益の割合の指標であるが、PERが高く、PCFRが低い場合がある。これは、利益よりも株価が高く、
キャッシュフローよりは株価が低いということで、設備投資を積極的に行っている可能性が高いことがわかる。

もっともキャッシュフローの中身を正確に見ないと設備投資かどうかは判断が付かないので注意が必要である。

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