›2 23, 2007

継続企業の前提に重要な疑義

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上場企業には会計監査が義務付けられるが、監査法人、会計士に「継続企業の前提に重要な疑義 」と書かれたらそれはイエローカードを意味する。決算書や短信に書かれたら、投資家は危ない会社と判断するためストップ安になることも多い。


企業とは永続的な発展が前提である。それをゴーイングコンサーンとも呼ぶ。永続的に発展することができないと思われる、できない可能性がある、ということである。

監査法人によっても監査の厳しさが違うので、基準は一概には言えないだろう。だが、日本公認会計士協会は、「継続企業の前提に重要な疑義」を以下の状況とする指針を出している。

□財務指標関係
・ 売上高の著しい減少
・ 継続的な営業損失の発生又は営業キャッシュ・フローのマイナス
・ 重要な営業損失、経常損失又は当期純損失の計上
・ 重要なマイナスの営業キャッシュ・フローの計上
・ 債務超過

□ 財務活動関係
・ 営業債務の返済の困難性
・ 借入金の返済条項の不履行や履行の困難性
・ 社債等の償還の困難性
・ 新たな資金調達の困難性
・ 債務免除の要請
・ 売却を予定している重要な資産の処分の困難性
・ 配当優先株式に対する配当の延滞又は中止

□ 営業活動関係
・ 主要な仕入先からの与信又は取引継続の拒絶
・ 重要な市場又は得意先の喪失
・ 事業活動に不可欠な重要な権利の失効
・ 事業活動に不可欠な人材の流出
・ 事業活動に不可欠な重要な資産の毀損、喪失又は処分
・ 法令に基づく重要な事業の制約

□ その他
・ 巨額な損害賠償金の負担の可能性
・ ブランド・イメージの著しい悪化


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