子供の頃家の近くで竹林で1億円拾ったおじさんがいた。新聞にも出てそのおじさんはとても有名になった。
世の中の人々はそのおじさんのことをとてもラッキーな人だと思った。子供ながらに、何故お金を捨てる人がいるんだろうか?ととても不思議に思った。
だが、現実には1億円拾ったおじさんのその後の人生は大きく狂ってしまった。
ひっきり無しに訪れる募金や献金をせがむ宗教団体。やっかみから嫌がらせをする人たち。おじさんの子供は学校でいじめられた。
1億円拾ったことで金銭的余裕はできたかもしれないが、精神的には大きな苦痛を得たという。おじさんの焼き鳥屋はずっと店を閉めたままだった。
なんでお金を捨てる奴がいるのか?
最近では株でぼろ儲けした若者が、ビルの屋上からお金をばら撒いた事件もあった。
「労せず得たゼニやから、世の中の哀れな連中へ還元してやったんや」というようなことを言っていた。
彼の場合は特別なケースだ。
お金が捨てられるケースは誰が捨てたのかわからないようにこっそりと捨てられる。
最近もまた焼却炉やドブに捨てられる事件があって記憶に新しいだろう。
ほとんどのケースは金を捨てる必要があったから捨てた。価値あるお金を捨てるのだから、お金を捨てないといけないような状況に追い込まれているんだろう。
要するに、不正に得たお金だから捨てないと、身の危険(逮捕)を感じたんじゃないか。
先日も書いたが、現金を扱う商売や役所は裏金をつくりやすい。裏金が貯まりまくると、今度は知られずに使うのが難しくなってしまう。
高級車や家を買ったり、贅沢な生活をすれば、怪しまれてしまう。
隠す場所も無い。
そうなると捨てるしかなくなってしまうのだ。
竹やぶに捨てた人は通信販売会社の社長だった。通信販売は現金書留で送られてくるんで現金もらって商品送っても帳簿に載せなかったら裏金になって、税金取られないな。