›10 30, 2006

パテントトロール

Category: イノベーション / 0 Comments: Post / View

パテントトロールとは、特許を企業に対し特許侵害の賠償金を請求する為に保有する連中のことを指す。パテントとは特許で、トロールとは怪物のことである。

特許の権利の悪用であると一般には見なされる。米国の番組の特集でみたが、パテントトロールは生産設備も持たず、技術研究を行うわけでもない。特許を安く買い取ったり、企業の研究開発情報をいち早く察知し先に特許を取得してしまう。そもそも米国と一般的な国家では先発明主義と先願主義という大きな違いもあるのだが。番組では企業をゆすりに行く連中のインタビューも行われていた。頭に白いカッパのようなものをつけ顎ひげをたくわえていたので、伝統的なユダヤ教徒であることがわかる。
また、米国特有ではあるが、サブマリン特許といい、出願中の特許案件を公開しない制度の裏をついて企業の製品が認知されたころを見計らって企業に損害賠償を求めるという悪質な手口もある。企業側のインタビューでは、明らかに開発状況が情報漏えいしてその開発状況に応じてパテントトロールが特許を次から次へと更新しているとのことで憤っていた。

日本でも、特許は国際的な舞台で大きな問題をたくさん起こしている。日本内でも先願で特許を取得し、ライセンス料をゆする連中もいる。

特許はもう本来の意味を見失い始めているのかもしれない。



Comments