前回のエントリーの続き
株主総会である株主が配当金を出さない代わりに、世界遺産保護に金を使うようにしつこく要求していました。企業の社会的責任がどうこう言っていました。
ブーイングで一部聞き取れないところもあり。
堀江氏の回答
「社会的責任は税金を払えばよいと思う。」
他のある株主の配当に対する意見
「本当は貰いたい。でも我慢して株価が上がるのを待つ」
しかし、このような一癖も蓋癖もある株主たちを一人で相手にする堀江社長32歳はかなり成長したなと思いました。
配当の話だけど、わかりやすいと思ったのは、堀江氏が
「バリュークリックは40億で買ったのが、今や400億円、たかが21億円の配当金はM&Aを中心にしたほうが良い」
配当の話ばかりが質問としてあげられるのが不思議だ。
それよりも株主の利益を損なうのは、増資でしょう。増資によって持分が希薄化し一株当たりの権利が減少します。
その点についての質問が無いのは、一般投資家、ライブドアの株主のファイナンスに対する知識が非常に薄いと思わざるを得ません。
増資についての質問が出るのは1時間以上経った後です。
また、ニッポン放送買収時のMSCBによる株主価値の減少について責任追及した株主は、その後配当要求をするという始末。中途半端なファイナンスの知識みたいです。面白かったのはその株主はフジテレビの株主でもあり、フジテレビの株主軽視の酷さを暴露する始末。
フジテレビがニッポン放送買収時の和解案でのフジテレビによるライブドアへ100億出資はライブドアの価値を損ねるという意見はすごい面白かったし、最もです。
最後の質問は、堀江社長への人格攻撃とも言えるものでした。
堀江社長は涙ぐみ、「そのように自分が見られているとは悲しい」と言いました。経営者らしくない態度でしたが、結果として多くの株主の心をつかんだようでした。
しかしなんでこんなヤヤコシイ株主ばかりなんだ。ライブドアは。。。