›10 27, 2005

大前研一を信じるな!

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

経営コンサルタントという職業は、言いたい放題口は出すが、その発言にまったく責任を取らない人が多い。

あくまでも薦める(コンサルティング)するのであって、実際にリスクを犯して意思決定をするのは客側(企業側)なのだ。

大前研一という人物はすごいということは認める。週刊誌にいくつも連載し、衛星放送の番組でも時事ニュースについて分析して意見を言っている。

その分析力、洞察力は非常に優れていると思う。

彼の発言には、彼の指示に従って細かく情報をかき集める人物が何人もいるようである。それも経済、IT、経営、政治とあらゆる分野にそれぞれの優秀な情報収集員がいるみたいである。

大前研一=シンクタンクのような情報収集力、分析力である。
集めた情報を大前研一が解釈し、自分の言葉で説明するところがすごいのである。

中国、東欧についてまとめたレポート(書籍)はすばらしいできであると認める。
週刊誌に掲載している内容もすばらしい。

しかしながら、これまでいくつものミスがあったのも事実である。

99年には、2000年問題について随分あおっておきながら何も起こらなかった。90年代には総合商社はインターネットの登場で無用になる(もともと存在意義が無かった)と言っていた。しかし実際には総合商社大手は政治力を駆使し、存在意義(口銭でモノを動かすという本来の役割)は無いにしてもますます力をつけている。
ライブドアのニッポン放送買収時にはホリエモンをグリーンメーラーと短絡的に切り捨てた。

どの分析も間違っていた。

もちろん間違いなんて誰にでもある。ただ、大衆(読者)の中には鵜呑みにする人が多い。

大前研一だけではない。元ボスコン社長コンサルタントの堀紘一にしたってホリエモンとの対談で理不尽で分けわからにことを言っていたし、有名国立大名誉教授、研究員、学者の発言だって同じだ。

新聞に定期的に載る、各シンクタンクの経済レポートだってろくにあたりはしない。

つまり、

おかしいと思って批判精神を持って読まないと駄目なのだ。

自分で考える癖をつけないと、人の発言に左右されてしまう。

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