›5 28, 2005

大衆迎合(ポピュリズム)

Category: 政治経済(Political Economy) / 0 Comments: Post / View

歩行者天国でよく見かけるジョニー、昔からありました。
江戸時代からあったようです。

何故あの人形が動くのか?たくさん意見を戴きましたが、まだ分りません。
買ってしまった人も種が解けない人が多いようです。
買うと中にxxが入っているようですが、おそらくそれが種ではないようです。

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▼ 大衆迎合(ポピュリズム) ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━
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大衆迎合という言葉がある。つまり、パフォーマンス受けだけを狙い、内容
のともわない薄っぺらい政策を打ち出すことである。

辞書的な意味はこうだ。
【populism】
(1)民衆の利益の増進を目標とする政治思想。既存の体制を批判し,知性
   に重きを置く立場を否定する。民衆主義。人民主義。
(2)転じて,大衆迎合主義ともいう。
[デイリー新語時点]

だが、マスコミで一般に取り上げられる時は、「人気取り」と同意語で使わ
れる。
問題なのは、人気取りであって、国益を優先した政策では無いことだ。
あえて言おう。全ての政治家は大衆迎合主義者だ。

本来の辞書的な意味であれば、民衆の利益第一優先であって政治家の役割そ
のものである。

○大衆迎合を生む背景
大衆迎合については色々と言われている。例えば不景気な時にもてはやされ
る、戦時中にもてはやされる、など。

要するに、国民というのはミクロな視点からみたら人(個人)であり、結局
自分が可愛い。自己中心的な生き物が人間なのだ。

自分が幸せであって初めて他人に優しくなれる。

自分が不幸だったら、自己の利益を第一優先にしてしまうのではなかろうか。
思えば、戦後の左翼的な自虐的な歴史教育も自己中心主義があると思慮され
る。中国や韓国に誤りたがる人たちはたくさんいる。朝日新聞のように。
そのような彼らの中には戦後の歴史教育が原因の人もいる。本質を見誤った
歴史解釈だ。
だが、より悪質なのは、戦後の(我々の世代の)責任転嫁として、つまり、
戦前の人にこそ戦争の責任があったという考えだ。戦争の悪い部分にしか眼
がいっていないのだが、戦後世代には一切責任が無いという考えだ、最低だ。
(参考)
骨抜きにされた日本人―検閲、自虐、そして迎合の戦後史


○迎合マーケティング
マーケティングの本質について何度も書いた。
消費者のニーズを満たすこと。
マーケターは誰もが言い、そのための手段、方法論を提供する。

これは完全に消費者に対する迎合なのである。ポピュリズムだ。
別に悪いことではない。だが、そのような迎合の中にいかに自社
の価値をつくりあげていくことが大切である。

○ブランド戦略
マーケティング教科書ではブランド戦略と言う言葉は、マーケティ
ング(つまり大衆迎合)達成の為の手段とされる。

だが、見方を変えるとブランドはマーケティングと対極の存在と
も言える。マーケティングが顧客のニーズに応えるのに対し、ブ
ランドは押し売り的に顧客のニーズを構築してしまう。

有名なブランドメーカーが新製品を投入する。圧倒的な支持を集
めるブランドであれば、ブランド支持者は自分のニーズなど関係
なしにその商品にほれ込み購入してしまう。ニーズをつくってし
まうのだ。

ブランド支持者以外からは大きな反発があるだろうが、支持者に
は関係無い。消費者個人のニーズというのも、根本的には生活や
文化が基となっている。

ブランドが生活や文化に入り込むと顧客ニーズを創出するのだ。

その商品が売れると模倣品が世の中に出回り、売れる。そうなると
社会全体にブランドが影響力を持つ。

○ブランドとなった芸能人
芸能人はブランドである。顧客ニーズから生まれるわけではない。
テレビを中心としたマスコミに作られるのが芸能人である。もちろ
ん芸能人本人の努力もある。

ほとんどの芸能人はマスコミにつくられた存在である。売れる、買
うのは消費者のニーズではない。消費者は無知だ。ニーズの糧とな
る生活、文化は完全にマスコミに侵された。消費者はマスコミの管轄
下となる。

だが、そのようなマスコミによる押し売りに対して、忘れられた顧客
ニーズも存在した。

そんな中顧客ニーズという考え方に眼をつけたもの達もいた。彼らは
モーニング娘。をつくった。
消費者と等身大の芸能人を採用した。美人はいない。少し可愛い程度。
誰でも運がよければ彼女達になれるかもしれないという期待を抱く。特
別な才能はまったくない。極普通の少女達。
大衆迎合である。

元々は芸能人というのは、自己の努力がマスコミを媒体として消費者に
伝わることにより、その反応として人気という形で評価が下った。
そのような古典的な道筋が完全に途絶えたかと思えた20世紀後半、例
えば音楽ではインディーズレーベルという、DIY(Do It Yourselef)型
の自分達で自分達のつくりたいものを出そうという動きがでた。ほんの
小さなニッチ市場がまたたくまに大きな市場へと成長した。

市場が大きくなるとまた新しい市場がニッチとして生まれる。大衆迎合と
半大衆迎合は繰り返されるのだ。

○自分らしさ
自分探しと称して、会社を辞めて東南アジアに行く女子の派遣社員は多い。

自分というのはどこにあるのか。育った生活、文化だ。
だから、彼女達が探している自分というのは東南アジアに行ったところで、
見つからないのだ。

見つかるのは、違う生活と文化。日本がスタンダードだと思っていた自分の
価値観が変わる。今まで知らなかった目に見えない価値観、文化。
それらを体験することで自分を変えられるかもしれないという希望が、心の
奥にあるのかもしれない。


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蜂谷真由美のことをまだ覚えているだろうか。

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