›5 27, 2005

足りない倫理感

Category: HR(人事) / 0 Comments: Post / View

会社を労働者側か経営者側に2分するとき、どのようにして経営者側に行け
ますか。

アメリカでは最初から経営者側は経営者側として会社に入ってきています。
日本もそうなる傾向が強い。

つまり最初から労働者は労働者として搾取されるのです。

経営者側になるには?

その最もスマートな方法はMBAを取得することでした。エンロン事件までは。

エンロン事件でアメリカの会計に対する世界の信用が崩れ落ちた。
しばらくしてMBA(経営学修士)の信用と価値が崩れ落ちる事態に陥った。

アメリカではぼちぼちMBA取得者がそれを隠すというケースも出てきてい
るようです。

日本でも、MBAをマヌケ・バカ・アホの略などと批評する人もいるようです。

何故そんな事態に陥ったのだろうか。。

日経新聞でも話題になったが、米国ビジネススクール出身者の企業内不正が
目立ち、全米に大学に対する批判が続出している。

「ビジネススクールでは犯罪を教えているのかっ!」

エンロン経営者はビジネススクール出身で高名なコンサルティング会社マッ
キンゼー出身とのことである。
エンロンだけでなく、会計不正等、企業の重大な事実を隠蔽したり改竄した
り平気で経営トップがやっていることが次々と明らかになっている。

クリーンな経営をしろと日本の銀行にさんざん言ってきたアメリカがである。

ウォーターゲート事件の際も、ビジネススクールに対する批判があり、その
ため授業に倫理学を取り入れる大学が増えたというが、倫理学の授業で倫理
観が身につくなんて聞いたことが無い。
映画「カクテル」で夜はバーで働き、昼間ビジネススクールで学ぶ青年(トム
・クリーズ)が教授に虚学だと言い放ち、辞めて言った姿が目に浮かんだ。
ビジネススクールで学ぶことは、従業員の立場ではない。経営者の立場だ。
つまり損益勘定や不正は、対立する労働者が被害を被る可能性が高い。
労働者だけでなく、会社は社会の一部と考えると被害は一般市民に及ぶこと
も覆い。

このような倫理観の欠落がビジネスの外でも見られつつある。

弁護士の世界。アメリカでの裁判は評判が恐ろしく悪いが、悪魔に魂を売った
ものがどれほどいるだろうか。映画でもよくやっていますね。

そして。医療の世界ではどうだろうか。

患者が治るとキャッシュフローが止まる。長く通ったほうが、定期的に収入
が入って金銭的にはうれしい状況となる。

このような自己中心的で、金の亡者の医者が誕生していったとしたら・・

●映画「カクテル」

この映画を見てバーを始めた人は多いですね。これぞ男!かっこいい。

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