イスラム教に対する国民の認識が高まりましたが、クルアーン(コーラン)
を読んだという人を聞いたことがありません。
ですが、最近は欧米人の中にもクルアーンを読んで改宗したという人が多い
ようです。
学ぶことの多い教典です。
イスラム教のコーランでは金利を取ることを禁止している。
だが、イスラム教の国家にも銀行がある。20世紀になって西欧諸国の
資本主義世界の拡大に伴って銀行は必須のものだからだ。
イスラム国家の銀行はコーランの教えに則った銀行であり、イスラム銀
行と呼ばれる。コーランの教えの則り金利は取らない。
初期の頃は西欧から散々バカにされたらしいが、この銀行が実は予想と
は裏腹に利益を上げ、見直され、今では立派な銀行として機能している
という歴史がある。
金利を取らずどのように儲けるのか。
金利を手数料と名前を変えただけではないか。と思っている方が多くい
るかもしれないが、それは間違っている。
実際には、イスラム銀行が融資した企業が出した利益の一部を貰うとい
う仕組みだ。つまり投資なのだ。
融資した企業が利益が出なかった場合、イスラム銀行は金をまったく回
収できないという事態に陥る。だが、多くのイスラム銀行が、経営努力か
ら利益を出している。
日本の銀行は殿様商売だ。銀行が経営努力を怠ったせいで、不良債権が
とてつもない額に積み重なり、国民にツケが回った。
消費者金融は経営努力はしているかもしれないが、人の弱みにつけこん
だ高金利屋でイスラムではもっとも嫌われる職業だ。(イスラムだけが
嫌うわけではない)
どちらにとっても、イスラム教から教えられることは多いと思う。
911テロ以降、イスラムに対する関心が増えたが、マイナスイメージ
が多い。だが、さすがに3台宗教だけあって実践すると幸せをよぶ教え
は多いのだ。世俗を捨てよとは言わぬが、コーランを読んでみてはどう
だろうか。教えられることは多い。