›5 24, 2005

テイラー

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「自分と最も多くの時間を過ごす6人をリストアップせよ。
彼らはあなたの未来像だ。」

金持ち父さんの本には確かこのように書かれていた。
ロバート・キヨサキがどこかのセミナーで聞いた言葉ら
しい。
単純に最も多く一緒に過ごす者。誰だろうか?

もしかしたらあなたの嫁さんは入らないかも(笑)
たぶん、上司と同僚だけになるのでは。

本当に思慮に富んでいると感じた。長時間一緒にいる
者は、好きでも嫌いでも結局自分の未来像なのかもし
れない。

ロバート・キヨサキは意識して長時間一緒にいる者を
変えた。何年かたったらそのリストの名前はがらりと
変わった。
かつてリストに載っていた者は、今でも友人らしいが、
頻繁に会うことはないそうだ。

あなたのリストは過去から変わっているだろうか?
来年は変わるだろうか?
変わらなければ、そのリストの者が自分の未来像だ。

自分が変わろうと思ったら、リストをまず変える必要
があるのだ。

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▼ テイラー ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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☆テイラー

科学的管理の父といわれる。
ミッドベール製鋼所の機械技師であったテイラーは、当時の米国の産業界
に広く発生していた組織的怠業を解決するために、能率増進を課題として
科学的管理法の体系を確立した。


□成り行き管理と組織的怠業
経営者が労働者に対して、一日の作業量を明確に示さず、成り行きで管理を
行っていることに組織的怠業の原因があるとテイラーは考えた。

当時は単純出来高払い制度が行われており、経営者は能率が上がると恣意
的に賃率切下げを行っていたのである。これに対抗するため、労働者は組織
的に能率を抑える組織的怠業(サボタージュ)を引き起し、作業能率を低く
しているとテイラーは考えた。

テイラーはそれまでの目分量による成り行き管理を廃止して、時間研究と動
作研究により一日に行う適切な作業量である課業を科学的に設定し、これに
基いた課業管理を主張した。

時間研究は一定の作業にどれだけの時間が必要になったかという標準作業時
間の測定であり、動作研究は無駄のない能率的な作業をを行うための標準作
業動作の研究である。

目的は(低い賃金で)高い生産性を労働者から培うことである。


□4つの原則
テイラーの提唱は「課業」と「作業出来高払い」であるが、これは4つの
原則に分類される。
(1)大いなる日々の課業
(2)標準的諸作業
(3)成功に対する高賃金の支給
(4)失敗に対する処罰


□職能的職長制度
テイラーの科学管理法では、課業管理を軸に差別出来高払制度と当時採用
されていた軍隊式組織に代えて機能性を追及した職能的組織を採用される。

組織によるマネジメントの提唱である。3つの意味があった。

(1)マネジメントと作業の分離
(2)作業管理の支配権が管理者層へ集中
(3)計画部の支持で労働者を監督する職長を追うける


□経済人モデル
科学的管理法が前提とした人間仮説を経済人モデルと呼ぶ。
人間は利己的で自分にとって最も有利な最適基準で行動を取り、金銭的報酬
と懲罰だけに反応すると考えられる。また人間を機会と同じようにみなす、
機械人モデルでもある。
経済人モデルはアダム・スミス以降の経済学の基礎となる人間モデルだ。


□課業管理の問題
今日的視点から見ると科学的管理法には以下の問題点がある。
(1)労働者を機械と同一視している。労働者の人間的要素を考慮していない。
 (まるで奴隷だ!!)
(2)課業管理は作業の管理に過ぎない。管理職能の法則・原則化が進まず、
作業効率の科学化に過ぎず、管理の科学化には至らなかった。
(3)製造工程の部分的管理に過ぎず、集団の労働力に対する創造的効率化と
いう視点がない。


課業管理を提唱
組織的怠業
成りゆき管理
組織的怠業(サボタージュ)
差別出来高払い制度
時間研究、動作研究を行った結果、標準作業量を設定した。
職能的職長制度

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