›7 21, 2014

白物家電を買い替えて節約

Posted by skillstorage at 01:01 / Category: 日々雑感 / 0 Comments

震災以降「節電」を意識するようになったものの、世間で言われている「節電」には大きな疑問を感じる。
生活スタイルを極力変えずに節電することには限界がある。
家庭での電気消費量は、総量の約3割で、残りは産業界と輸送によって使われる。

本来、家庭以外での節電をする方が遥かに効果的なのだ。
しかし、節電を強調すると消費活動が減り、経済が停滞してしまう。これは国民が貧しくなるということで、節電は大切だけど貧しくはなりたくは無いという目を覆っている事実を突き出すこととなってしまう。

学生時代に初めてアルバイトをしたファーストフード点では、冷房を効かせ過ぎ、水は出しっぱなしだし、ずいぶんと無駄遣いをしているなと思ったことがある。

輸送に使うガソリンは排気ガスという環境負荷が高い物質を出し、温暖化の原因だ。

本当の「節電」というのは、消費活動を極力減らすことなのだ。環境問題の書籍も多い武田邦彦教授も指摘しているが、休日はどこにも出かけず、クーラーをかけてもいいから家でテレビでも見て過ごすのが本当の省エネだ。

結局、人間のエゴで消費活動をして楽しみたいから、エネルギーを無駄に消費し、環境に負荷をかけてしまう。

暑いのにクーラーもかけずに扇風機でやり過ごしたり、涼しいショッピングセンターやパチンコ屋に避難している人は、どちらが省エネかよく考えるべきだ。

さて、エアコンは扇風機には遥かに劣るが、冷房にしても暖房にしても優れた変換効率を持つ省エネ製品だ。製品にもよるが、過去10年で50%以上の省エネを実現している。

また、冷蔵庫も24時間つけっぱなしで常に電力を消費するエアコンに次ぐ家庭の電気食い家電だが、これもまた過去10年で50%以上の省エネとなっている。

マイコンによるインバータ制御や部材の発達で、どんどん省エネとなっているのだ。
もし10年以上これらの製品を使っているのであれば、買い換えれば電気代が下がることを実感できるだろう。
製品にもよるが、買い換えれば初期コストは電気代の削減で8年で償却されてしまい、その後は電気代削減を享受できるだろう。

但し、これはあくまでも電気代の削減、節約という面での効果であり、省エネという観点では怪しくなってしまう。
どういうことかというと、家庭内で省エネとなっても、電化製品をつくるには部材調達から製造業での稼働、輸送、小売店とあらゆるところでエネルギーが消費されているからだ。また、廃棄に関してもエネルギーが膨大に消費される。

本当に地球の環境負荷を考えている省エネ信者であれば、昔から使っている家電を使い続けるだろう。