›11 03, 2008

神の雫

Category: ワイン / 0 Comments: Post / View

最初の頃はとても夢中になったワインの漫画。他にもワインの漫画はいろいろあるのだが、この漫画が違うのはワインの香りや味わいの表現が大袈裟なことだ。
ワインは香りにせよ味にせよ、プロは訳がわからないような表現を使う。わかりやすいのは果実(苺、カシス等)、煙草の香りといったものから、猫の小便や馬の汗とかまであるのだが、この漫画ではワインを嗅いだり、飲んだりすると別世界にワープするかのような表現である。
それが哀愁溢れる戦後の町だったり、森の中の湖畔だったり、演奏会だったり。
最初の方(1巻~3巻位まで)は面白い。しかし、主人公を始め登場人物の背景や性格の描写が甘く、深みが無いため感情移入できない。ワインに対する表現も飽きがくる。そしてストーリーである謎解き(父が残した財産をワインの謎を解いたものに相続するというもの)もパターンがわかり、つまらなくなる。

しかし、そのような先のことを考えても1巻は読んでみると、ワインに対する知識も得られるし、ワインを深く知ろうというきっかけになるかと思う。ハマればそのまま読み続けても良いのだし。

自分は最初の方は買って今でも読み返すが、あとは雑誌で読むのみ。特に韓国でこの漫画がブームになってからは、韓国人に迎合してかキムチに合うワインなどという話が結構長くてイラついた。一生懸命キムチに合うワインを探したかもしれないが、それでもキムチにワインは合わないだろ。

キムチのような辛い食べ物はやっぱりビールがマリアージュだ。

Comments