日本はもともとモノマネ技術で技術立国となった。思い起こせばソニーのトランジスタラジオにしたってそうだし、三種の神器と言われたテレビ、クーラー、冷蔵庫といった家電もインターネットでさえ基礎技術は日本ではない。それでもかつては劣悪な品質、安いだけの日本製品は世界一の技術力と品質を誇るまでになった。
今の中国、韓国はモノマネ技術で品質も悪いが、10年後は世界一の品質になっている可能性させある。
さて、モノマネ技術であるが、機械などモノの分野ではリバースエンジニアリングという手法がある。機械を分解、観察、解析することによって技術的な構造や原理を調査することによって製品開発につなげる手法である。
モノは見えるし存在するから可能な手法である。
ソフトウエアの世界ではソースコードは見れないので解析できず、機能を分解することによってモノマネ製品をつくる。
だが、SkypeだとかGoogleになると機能はシンプルなのでわかるが、その実装方法が強みとなっていてモノマネがつくれない。Skepeであれば高品質の音声通話、Googleは莫大なアクセスをものともしないWeb+DB(データベース)構築、DB管理になる。
ところが、ネット上のサービス(Webサイト)のほとんどはモノマネできてしまう。Blogシステムなんか典型的である。機能もそんなに複雑でないし、先の例のような強みもない。特許も無い。
そうなるとBlogシステムは世の中にあふれてくる。ニーズがあるし、金になったから。(今はならないだろうが)
BlogもCMSもSNSも同じだと思う。あとは技術面でなくて、ユーザー囲い込みや使い勝手、サービスの良さこそが強みになってくる。
Blogでいえば、Typepadからそのコピーが広まった。 ○○○○○のようなサイトでオフショア(ロシアや東欧など)に機能が同じもの、もしくはまったく同じものをアウトソーシング先を探し出すサイトもある。
日本は言語の壁でクローンが進まず、ほとんどが日本人によるモノマネ+改善でつくられてきたいるのだが。