›4 10, 2007

株主資本配当率(DOE)

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株主資本配当率(Dividend on equity ratio)とは、主からの出資金や事業を通じて稼いだ資金の蓄積を合わせた株主資本に対し、どれだけの金額を配当の形で株主に還元しているかを測る経営指標である。

ファイナンス理論的には、利益を内部留保しようが配当しようが株主にとって受け取る価値は同等である。税制的には配当は更に課税されるため2重課税分株主にとって損である。

現実的には、企業が成長期であれば内部留保し更なる投資機会に使い利益を上げ結果として株価の上昇につなげる方が株主にとって得である。

ただし、株主心理としては配当は即現金として受け取ることから機会コスト損失が無く得という考えがある。特に機関投資家は、限られた期間で利益確定しなければならないため、流動性が高い分だけ配当が得という見方もある。

また、配当を出すことにより新聞等IRとして取り上げられることによりPRとなり株価が上がる効果もある。(シグナル効果)

株主資本配当率とは、株主資本に対し、どれだけの金額を配当の形で株主に還元しているかを測る経営指標である。

株主資本配当率=配当金総額/期末資本の部合計×100(%)

分解すると、

株主資本配当率=ROE(当期純利益/株主資本) × 配当性向(配当総額/当期純利益)

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