稟議とは、決済を欲しい者が事案について回覧し役職者の印鑑がすべて揃った時点で決済される仕組みである。日本独特の企業習慣であり、役職が低いものが高いものの承認を得るボトムアップ型の決済手段である。
会議を得ずに複数者から印鑑による決済を得る仕組みゆえ、決裁者がいない場合には稟議降りない(決済されない)という時間のかかるデメリットがある。
また、ボトムアップ型であり決済を欲しい者は身分が上の者に対して根回しをするのが通例となっており、意思決定の遅れ、組織の官僚化、硬直化、社内政治の温床となっているなど批判が多い。
それらの欠点を解決しつつもボトムアップ型の長所を残す方法として電子稟議システムがある。