›8 23, 2005

中国によるM&A旋風

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

中国によるM&A旋風が巻き起こっています。
例えば、中国のPC企業のレノボ(聯想)は今年4月、IBM社のPC事業部門を買収
しました。
中国のBOEグループは昨年、ハイニックス半導体のLCD(液晶ディスプレー)
事業部門を1億8830万ドルで買収し、中国にBOE-HYDIS社を設立しました。
中国の盛大は、オンラインゲーム会社のアクトズソフトの経営権を買収しま
した。
中国勢による米国企業の買収もプライベート・エクイティを通じて積極的に
行っています。
これは恐ろしい予感がします。アメリカ人の多くは未だに中国はアメリカの
工場くらいの意識でいるかと思いますが、共産国家の中国の企業が資本主義
をフル活用して、資本家側に回ろうとしているのです。

日本がロックフェラーセンタービルを初め、多くのアメリカのゴミ不動産を
つかまされ大損したのとは訳が違います。
そもそも、中国人というのは、世界中に華僑を中心とした中国人ネットワーク
があり、国籍はバラバラでも中国人という意識で中華思想を誰もが持ってい
ると感じます。
これは、例えば日本人が他国に移民して日本人のアイデンティティを失うの
とはまったく違いますね。(大体2,3世になるとその国の人間になってし
まうと言われている)

孔子の「和して同せず」というやつでしょうか。
まあ、そうなると中国共産党の独占的な中央集権の崩壊とかも考えられると
いうことでしょうか。

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