›6 17, 2005

FDIと多国籍企業

Category: 政治経済(Political Economy) / 0 Comments: Post / View

FDI(Foreign Direct Investment)は他国への投資のことであり、多国
籍企業とは、数カ国にわたって生産活動をしている企業のことである。

数少ない超大企業が多国籍企業として世界中でビジネスを展開している。

多国籍企業が世界進出するのは、
(1)その地域に魅力があるから、
 すなわち、安価な労働力、輸送費の削減、貿易上の利点、市場への接近、
貨幣の安定など
(2)競争上の理由
 競争相手がいるから、もしくは業界のほかの企業への対抗上の理由
(3)プロダクトライフサイクル
 自国では陳腐化した製品を他国で売るため。(昔の理論)

□□ 各立場の見解

□ ナショナリスト

多国籍企業の参入により、政治による国内経済のコントロールが弱まる。

□ マルクス主義

多国籍企業は、発展途上国の安い労働力を搾取する存在とみなす。
これが貧富の差を拡大すると考える。
資本主義が広まり、貧富の格差、不公平がまかり通る世の中になる。
発展途上国は、豊かな国の周辺国家という扱いのままであろう。
多国籍企業が自国の企業を淘汰してしまう。
アウトソーシングという扱い。すなわち生産性の低い労働のみ発展途上国に
まわされる。
不公平な待遇(安い賃金など)、安全性の低い労働環境がもたらされる。

□ リベラル

歓迎。多国籍企業の参入により、効率の悪い業界が効率化されていき、世界
の富が増大するとみなす。
多国籍企業が技術や効率の良いビジネスモデルを世界中に広げ、その結果と
して世界はもっと豊かになるという考え方。
投資、雇用、教育によって貧国は豊かになる。


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