今年に入ってITベンチャー関連の株価が上昇しているとよく聞きます。
調べてみると確かにあがっているのですが、信じられないことにそのような
ITベンチャーの売上高は、製造業の中小企業の程度のようです。
Yahoo!Japanがソニーの時価総額を超えたなんて大騒ぎされていましたが、
果たしてそのようなことが起って良いと思いますか?
ソニーのような会社だったらYahoo!程度のサービスを簡単につくることが
できると思うのですが。製造業というのは非常に辛い立場に置かれていると
日々感じます。
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▼ MRP ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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MRPとは、Material Requirements Planningの略であり、資材所要量計画シス
テムと日本では言われている。
製造業の用語であり、生産に必要な資材を生産計画と技術、在庫情報に基づ
いて計画的に算出し、手配する資材管理システムである。
ちなみに、ERPとはEnterprise Resource Planningの略である。
(第92回参照)
MRPの目的としては、最適な生産計画をシュミレートすることにあるのだが、
そのために以下の実現を目指す。
・在庫削減
・リードタイム短縮
製造業では資材というのは、生産量に応じて不足している部品を発注すると
いう概念であったのだが、より密接に経営戦略が反映されるように需要を
的確に把握し、需要量に応じて資材発注・補充していくシュミレーションが
組み込まれているのがMRPである。
製造業の生産工程は、簡単に表現すると以下のようになる。
1)受注(営業業務)
2)設計(受注した内容に基づき)
3)資材調達(組み立てに必要な部品調達)
4)組み立て
5)出荷
製造業でよく悩みの種となっているのが、在庫量と組み立て時間である。
在庫が多いと当然維持コストがかかるし、在庫がないと組み立てができな
くなる。必要な在庫が必要なだけあるのがベストである。
組み立ては在庫が揃っていて初めてできる。
要するに資材を管理できるものが、製造業を制するという発想から生まれた
のがMRPだと思う。
そしてMRPが発展していき、企業の物流、会計業務といったバックオフィス
業務をMRPに付加・追加していってできあがったシステムがERPである。
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もっと努力して、苦労して稼がないといけないはずである。