›5 31, 2005

アメリカ社会の秘密

Category: 政治経済(Political Economy) / 0 Comments: Post / View

昨日、携帯電話のメールに身に覚えのない債権回収のメールが来ました。
「アダルトサイトで料金を払っていないので、口座に金を振り込め。さも
ないと会社、自宅まで押しかけるぞ」
という内容でした。
頭に来て、ドコモに苦情を言おうとしたところ、消費者センターに相談す
るように言われ、消費者センターでは警視庁ハイテク課に相談するように
言われたらい回しにされました。

結局、警視庁で言われたのは、「身に覚えがないのなら、振り込む必要は
ない。まったく同じメールの相談を何件も受けた。返信もするな」
でした。

頭に来ました。

この程度じゃ、摘発も逮捕もできないと言うことでしょうか?
刑務所に放りこんでしまえば良いのに。

明らかに犯罪なのに。

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▼ アメリカ社会の公然の秘密 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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アメリカの価値観がグローバル・スタンダードとなった。
その価値観の根底には合理的な平等主義、民主主義、資本主義がある。
そしてその価値観を基にアメリカ人は行動していると思われている。

だが、そのような建前とは別にアメリカ人にはこの価値観と反する本音を
持っているのではないか?とアメリカ人と深く付き合ったことのある者な
ら感じたことがあると思う。

確かにアメリカ人は、公共の場では人種差別的な発言を一切しないし、さ
らには動物も人間と同じように大切に扱う。ゲイの行動までも尊重してし
まうのである。その一方で自分がゲイだと思われると激怒するし、絶対に
そう思われまいと行動している。
白人であれば、自分がユダヤ人やアイリッシュ、スコットランド系などと
思われることを極度に嫌うのである。

環境問題に関しても、やたら積極的な発言(無教養で無責任な発言が多い
のではあるが)をする一方で、ゴミは分別もせずに大量に出すし、そもそ
も大量に消費している。

そして、どうやらそちらの部分が大方のアメリカ人の本音の部分であろう
と思ってきた。


□ 映画でわかるアメリカ

ここで面白い本を紹介する。

「ハリウッドで政治思想を読む」という本なのだが、映画のに隠された
アメリカの政治・思想背景を読みとろうという趣旨の本である。
今までの映画評論家による解説とはまったく違う視点で面白いのだ。

ハリウッドで政治思想を読む
4840216428副島 隆彦

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例えば、「メリーに首ったけ」(1998)という映画(もう5年も昔の映画なの
か~)は「人間は平等ではない」という主張であると、この筆者は結論づ
けている。

というのもこの映画に出てくるキャストは主人公とメリー以外は、どこか
しら精神的か肉体的に欠陥を持っているからである。

そして、それら精神病者、身障者への差別はアメリカ社会では語ってはい
けない否定価値なのだが、そのような連中に対する虐待的な表現手法でギャ
グにして、面白い映画にしあげていているのであると、この筆者は分析し
ている。

私も個人的に納得した。映画を見たときは、「この映画を見て不快に思う人
はたくさんいるだろうな」と思ったものだ。そして、アメリカのコメディと
はアメリカ人の決して人前では語ることのない本音の部分をギャグにしてい
るということを認識している。

この映画に出てくるヒーリーは身障者と偽っているのだが、オーバーな演技
で、麻痺した手足で苦労して自力で落したものを拾う仕草が出てくる。

これは実は身障者差別であるのだが、ギャグとして捉えられている。
日本では、子供の頃だれもが、身障者の真似をしたら親にこっぴどく怒られ
る。実はアメリカでもそうで、このようにして見てみぬ振りをするようにな
るのかもしれない。

映画ではこの他にも、犬に覚せい剤を飲まして笑いを取るが、これは動物虐
待である。他にも主人公の友人は実はエイズ患者(映画では「じんましん」
なのだが、この筆者によると一旦発祥してから13年間無症状が続いている
ということからエイズと結論付けている)で、ストーカーかと思わせておい
て実はメリーの靴フェチであったというオチをつけている。
また、殺人狂も出てくるし、ホモのオージー(乱交)パーティーの場面も
出てくる。

まさにアメリカの公然と語っていはならない部分をギャグとしている映画で
あるということを再認識させられる。

また、この筆者が書いている重要なことがある。それは精神病は治らないと
いうことだ。映画の登場人物の多くが精神的に病んでいて、あからさまに精
神病なのはメリーの弟である。
精神病は治らない病気である一方で、社会の平等思想が子供達を痛めつけて
いることに警鐘を鳴らしている。

この本では、他にも様々な映画を取りあげていて、映画の説明よりは実は
政治思想の個人的見解のほうが長いのだが。。

*メリーに首ったけ
 http://www.aboutmary.com/


□ 欺瞞に満ちた社会

このようにアメリカ人はキレイ事ばかりを言う。実はこのような平等主義や
フェミニズム、動物愛護のような思想団体はリベラル思想で、多くが民主党
支持なのだが、ハリウッド映画やミュージシャンの影響で、アメリカの思想
の根底になるようになった。

だが、私はあくまでもこのようなキレイ事は建前だと結論付けている。
実際には多くのアメリカ人が本音の語べからずの部分を覆い隠しているが、
欺瞞に満ちている。

実際にはアメリカの裕福な生活というのは発展途上国の犠牲によって成立っ
ているし、現にアメリカの有名なサッカーボールを作っているメーカーは
東南アジアの子供労働者に1日1ドルという安い賃金で働かせていることがわ
かり非難される出来事もあった。東南アジアの子供がサッカーボールを買う
ことができるまでに、何十年働かなければならないのか!

環境にしても、世界のテロにしても実はアメリカの欺瞞に満ちた思想が原因
であることが多い。他国に戦争責任を追及する一方で、未だに日本に無差別
空襲ならびに原爆(非武装市民に対する大量虐殺で戦争犯罪にあたる)に対
して一切謝罪が無いのだ。

今後メルマガで、アメリカの欺瞞を一気に暴露していこうと思う。

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▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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上で紹介した本には載っていないのだが、アメリカっぽい思想で、世界か
らは冷やかな眼で見られた映画を紹介しよう。

ハリウッド映画の多くがリベラル思想に基づいた思想から脚本が書かれ、
実際に映画ができるとヨーロッパ諸国から非難やあるいは馬鹿にした批評
が出されることが多い。

ヨーロッパ諸国から馬鹿にされた代表映画を紹介しよう。
「インデペンデンス・デイ」
 宇宙人が地球を侵略しに来る映画である。大型宇宙船が地球の各首都に
 現れる。そして宇宙船同士が実は交信をし、一斉攻撃のカウントダウン
 を行っていることに、アメリカ人ケーブルテレビ局技術者が気づく。
 大統領とコンタクトを取り、エリア51で作戦を練ることとなる。
 最後は合衆国大統領みずから、戦闘機に乗り込み、世界中の国々に指令
 を出し一斉攻撃する。

「アルマゲドン」
 宇宙から隕石が地球に向かって飛んでくるのを阻止する話である。
 ここでもアメリカ人が世界を代表して、隕石の激突を食い止める。

「エアフォース・ワン」
 ハリソン・フォード主演。エアフォース・ワン(大統領専用旅客機)が
 テロリストに乗っ取られる。
 大統領はテロに屈しず、脱出せず、一人果敢に立ち向かう。

これらは、リベラル派のグローバリズム主観をもろに体現している映画で
ある。何しろ世界を守るのはアメリカ、世界のルールを決めるのはアメリ
カ、世界の頂点に立つのは合衆国大統領、アメリカは無敵、大統領は無敵
ということが根本にあって、それにあったシナリオを書いた、という映画
である。

ヨーロッパ人はこれらの映画を徹底的に嫌うか、馬鹿にするかのどちらか
であった。

「フォレスト・ガンプ」
 主人公のフォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)はちょっと知恵遅れの
 ような人物であるが、彼を取り巻く人がもろにリベラルな思想を持って
 いることによって、りべラル思想を体現している。
 例えば、ガンプが恋している女性が学生運動、人種差別撤廃を求める公
 民権運動に参加するのだが、何故かこの女性は報われない。
 他にもガンプの元上官も、戦争で両足を失いリベラル思想となっていく。

最近では、マイケル・ムーア(「アホでマヌケなアメリカ白人」で有名に
なった)が「ボウリング・フォー・コロンバイン」という映画を出し、
かなり有名になったが、彼は急進派リベラルというか、過激なリベラルで
ある。

ここまで行くと、発言にも筋が通っているし、責任感ある言動なので、逆
に尊敬の念を抱かれる。

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金儲けのためには犯罪までするようになったら最低で、人間のクズだな。

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