景気が良くなると金利の上昇圧力が生じ、円高要因となるため輸出が要請され輸入が増えることから、国内の総需要の拡大を相殺する方向に働く。
税制の自動安定化機能
所得税は累進課税になっており、所得が多いほど課税率が高くなる。
所得が増大しても税負担が同時に増大するので、消費の増大が少し相殺され、総需要の増大効果が小さくなる。
税制の自動安定化機能
所得税以外にも失業保険、社会保障制度も同様の安定化効果を持っている。
景気悪化で失業者が増大すると、失業保険の給付も増加して、失業者の消費の落ち込みを最小限にとどめる。景気の悪いときに消費を下支えする効果があるのだ。